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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読売新聞、スマートニュースに記事提供開始 「チャンネル」も開設

メモ アプリ

スマートニュース株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:浜本 階生、以下「スマートニュース」)は本日、当社が提供するスマートフォンタブレット向けニュース閲覧アプリ「SmartNews(スマートニュース)」内の「チャンネルプラス」において、読売新聞東京本社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:白石 興二郎)よりニュース提供を得て「読売新聞」チャンネルを追加しました。これとともにSmartNews内の各種標準チャンネルにも、総合新聞社ならではの幅広く良質なニュースを、潤沢にユーザーにお届けできることになりました。

読売新聞東京本社とは、今年2月にロシア・ソチで開催された第22回オリンピック冬季競技大会のニュースを掲載する期間限定特設チャンネル「読売ソチ五輪ニュース」を共同で運営、1400万PV(ページビュー:記事閲覧総数)を達成しており(2014年3月5日付け発表)、その実績が今回の協業につながりました。
「SmartNews(スマートニュース)」 に、新たに「読売新聞」を追加 | スマートニュース株式会社

 スマートフォンタブレット向けニュース閲覧アプリとして300万ダウンロードを超えたSmartnews(スマートニュース)に6月2日、読売新聞が配信するニュースを専門に扱う「読売新聞」チャンネルが開設された。あわせて「国内」や「経済」といったスマートニュースの標準チャンネルにも読売新聞の記事が配信されるようになっている。

iOSアプリ]⇒iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 ニュースが圏外でもサクサク読める!SmartNews(スマートニュース)〜サッカーから野球・動画まで〜
Androidアプリ]⇒ニュースが圏外でも読めるSmartNews/スマートニュース - Google Play の Android アプリ

 スマートニュースにはすでに、毎日、産経、読売の全国紙に加え、ニッカン、サンスポのスポーツ紙、共同通信、ロイターの通信社、東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどの媒体がチャンネルを開設しており、その数は現在42チャンネルに及ぶ。ほとんど他のサイトに記事を配信しない日本経済新聞も「W杯特集」のチャンネルに期間限定で記事・写真を提供している。ジャーナリストの藤代氏は「読売新聞が参加したことで、全国紙で唯一スマートニュースに参加していない朝日新聞の動向が注目される」と指摘する。

 スマートニュースの大きな特徴は、「Web」と「Smart」という2つの表示モードを用意していること。読みたい記事を選択すると、まずはWebモードの読み込みが始まり、その間「Smartモード」というボタンが現れる。Webモードは媒体社のページを直接参照して表示するのだが、その都度通信が発生するため表示されるまで少し時間がかかる。それに対しSmartモードはコンテンツを先回りして取得し、アプリ内でシンプルに読みやすい形で提供され、読み込みもほぼ一瞬で終わる。先読みされたコンテンツは非常にスムーズに閲覧することができ、電波の圏外でも利用できる。Smartモードは非常に軽快で、読んでいてストレスがない。

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 Webモードについては、多くの媒体はスマートフォンに最適化された形で表示されるが、読売新聞はパソコンのディスプレイでの閲覧を想定した「ヨミウリ・オンライン」のデザインのまま表示される。読み込みにも時間がかかり、いちいち文字を拡大しなければ読めないため、ほとんどのユーザーはSmartモードで閲覧することになるだろう。

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読売新聞は今年3月31日にウェブサイト「ヨミウリ・オンライン」の全面リニューアルを行ったが、不思議なことに今ではウェブサイト制作において一般的となったスマートフォン向けページを用意しておらず、スマホでアクセスすると他サイトに比べ利用しにくい。わざわざ自社でリソースを割いてスマホ向けページを構築するよりは、スマートニュースに任せた方が効率的と判断したのだろうか。

 スマートフォンの普及が進む中、PC向けの媒体のPVが頭打ちから減少へ転じている例も少なくない。読売としては、自前でオープンなスマホ向け総合ニュース媒体をコストをかけて新たに構築するより、優れたインターフェイス、多くのユーザーを持つアプリ側から広告料の分配を受ける方が合理的と考えたのではないだろうか。また、ユーザーがWebモードで表示してくれればヨミウリ・オンライン側のPV維持や増加にもつながる。

 「ハフィントン・ポスト」との提携や「ラストダンス」「吉田調書」といったコンテンツのように、デジタルでも理想を高く掲げジャーナリズムの新たな可能性を求めて突き進むという朝日新聞と比べ、デジタルに対し慎重かつ実利主義・現実主義的な読売新聞の姿勢が発揮されたように感じた。