edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

日経電子版が横山三国志のパロディ画像を広告に ユーザーからの作品も募集

 日本経済新聞電子版は昨年12月から、地下鉄の交通広告やTVCMで故・横山光輝さんの人気漫画「三国志」と全面的にコラボレーションした広告キャンペーンを展開している。

[特設サイト]⇒日経三国志スペシャルサイト
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 東京メトロや大阪地下鉄の交通広告では、漫画に登場する劉備曹操などの登場人物吹き出しのセリフを書き換え、経済や時事ネタと絡めたパロディ画像を作成。「知は力なり」といういうキャッチフレーズを添えて、日経電子版のプロモーションを行っている。全部で50種類あり、ツイッター上では昨年末「#日本経済新聞三国志コラボみんなでコンプリート」というハッシュタグも登場し、50枚全ての画像をユーザー有志でコンプリートするという動きもあった。

 また、TVCMやウェブサイトにはパロディ画像に声優が声を当てた動画バージョンが掲載されている。このキャストがなかなか豪華であり、孔明池田秀一ガンダムの「シャア」)、劉備増岡弘サザエさんの「フグ田マスオ」)、関羽小林清志ルパン三世の「次元大介」)、張飛神谷明キン肉マンの「キン肉スグル」)といった業界の重鎮(平均年齢73歳!*1)たちが声を担当。テレビ東京系の各局を中心に放送されている。


 
 2月20日からはユーザーからパロディ作品の投稿を募集する「日経三国志 大喜利の乱」キャンペーンも開始。締め切りは3月14日で、10点の三国志のコマのお題に沿った作品を募集中だ。投稿作品は随時特設サイト内に掲載され、3月31日に発表されるグランプリ作品10点を東京メトロの駅看板として掲出され、4月から12月まで東京メトロの各駅に掲出される予定だ。

[投稿コーナー]⇒日経三国志大喜利の乱キャンペーンサイト
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 さっそく昨日(2月24日)、ユーザーからの投稿作品第一弾がサイトに掲載されていた。なお、グランプリの受賞作に対して賞品や報酬などはなく、あくまで投稿作品が地下鉄の看板広告として採用されるのみ。

 横山光輝さんの「三国志」といえば、コーエー歴史シミュレーションゲームと並んで日本における三国志人気を決定付けた重要な作品。特に30~40代男性にとっては小中学生の頃に熱中した馴染み深い作品であり、学校の図書室に手塚治虫や「はだしのゲン」と並んで所蔵されていた“貴重な漫画”という記憶を持っている人も多いだろう。

 また、横山三国志の漫画のコマを使ったパロディ作品はネットでは昔から有名であり、そういったカルチャーを上手に取り込み公式キャンペーンとすることで、まとめサイトや多くのネットニュースにも取り上げられ、大きな話題を作ることにも成功している。電子版の想定メインターゲットとなる、若手から中堅世代のビジネスパーソンに刺さるコンテンツを上手に使ったプロモーション戦略と言っていいだろう。

 せっかくなので自分も投稿してみた。さて、採用されるだろうか…。

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