edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日新聞デジタル、紙とのセット購読が半額の500円に 6カ月単位の契約で

 朝日新聞社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:木村 伊量)は、2月1日から4月30日まで、「朝日新聞デジタル」と紙の「朝日新聞」を併読する「ダブルコース」で、朝日新聞デジタルを通常の半額、500円(月ぎめ、税込み)でご契約いただけるキャンペーンを行います。
 「かわろう。」をコミュニケーション・スローガンに、紙面のイメージをそのままデジタルで読むことができる「紙面ビューアー」、特定のテーマの記事を遡って読むことのできる「タイムライン機能」、天声人語を縦書きで過去1年分読むことができる「天声人語ビューアー」など、便利で新しい機能が続々登場する朝日新聞デジタルを多くの読者にお届けし、新しい新聞の読み方を提案していきます。
リリース:「朝日新聞デジタル」が特別キャンペーンを開始(PDF)

 「春には10万人達成できる見通し」と社長が宣言した朝日新聞デジタルが、2月1日から料金の割引キャンペーンを開始する。朝日新聞本紙を宅配で購読中、もしくは新規購読する読者で、朝日新聞デジタルを新しく6カ月間有料(+購読開始月無料)で契約される方が対象。朝日新聞デジタルの通常「ダブルコース」(月1,000円、税込)が、期間内に申し込むと半額の500円/月で利用できる(申込み初月は無料)。新規申込者だけでなく、現在紙を取っているがデジタルは未契約という人に対してアピールする内容となっている。
 なお、キャンペーンの詳細ページによると購読期間満了後も6力月単位の契約をすることで、月額500円のキャンペーン価格が当面適用されるとのこと。また、すでにダブルコースで契約している購読者もコース変更を行うことで電子版の料金が初月無料・6カ月半額となる。携帯電話の料金のように6カ月単位の購読を約束することで、電子版分の料金が半額になると考えるとわかりやすい。ただし、価格が改定される可能性はあるようだ。
[キャンペーンページ]⇒朝日新聞デジタルが、今ならプラス500円/月
 キャンペーンの開始にあたり、1月30日から関東地区及び関西地区でテレビCMをオンエアする。元プロボクサーのガッツ石松と俳優の松坂桃李を起用。「プラス500円で、デジタルも!」というフレーズで、電子版が低価格で利用できることを強調するメッセージとなっている。
 朝日としては、まず現在の紙の読者に電子版に触れてもらい、有料会員の積み上げをしていくということを第一に考えた戦略なのだろう。新聞を取っていない世代に対してデジタル版単独を積極的にアプローチするより、紙との併読に力を入れたほうが効率が良いとの判断がありそうだ。2012年12月時点で763万部の朝刊発行部数があり、会員を伸ばす余地はまだまだある。4月末まで申込者が対象のキャンペーンだが、割引価格は当面継続されるため、キャンペーン自体が延長される可能性もあるように感じる。
 1月29日付の朝日新聞紙面では、新聞紙面をそのまま読める「紙面ビューア」が2月14日からタブレット端末やスマートフォンのアプリでも使えるようになると告知されている。通勤電車で新聞を広げるという風景はすでに消えつつあるが、代わってタブレットで紙面を閲覧するという時代の始まりになるのだろうか。