edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

電子新聞「神戸新聞NEXT」が11月開始 購読者は月額157円

 神戸新聞社(本社・神戸市、高士薫・代表取締役社長)は11月1日、電子新聞サービス「神戸新聞NEXT」を発刊します。
<サービス内容>
 神戸新聞NEXT(ネクスト)で提供する主なサービスは、ウェブサイト(ホームページ)での速報など有料記事閲覧▽朝刊紙面と兵庫県内12地域すべての地域版が当日を含めて過去1カ月間読める紙面ビューワー▽過去1年間の紙面記事を検索し、テキストや切り抜きイメージで表示できる過去記事データベース▽重大ニュース・安全安心ニュース・鉄道運行情報などのメールサービスです。有料ページでは、連載記事、紙面未掲載の記事写真や動画、地域スポーツ情報など多彩なコンテンツを盛り込み、新聞紙面とあわせてニュースをいつでもたっぷり読んでいただくための工夫を凝らします。
 地域に密着した身近なニュース、暮らしの安全を守る大切な情報をいつでもどこでも利用していただくために、パソコン、スマートフォン、タブレットのブラウザー(閲覧ソフト)を使ってインターネットに接続できる環境であればすべてのサービスをご利用できます。
電子新聞サービス 「神戸新聞NEXT」11月1日スタート

 神戸新聞社は23日、11月1日より電子新聞サービス「神戸新聞NEXT」を発刊することを発表した。パソコン、スマートフォン、タブレットの各端末を対象に、アプリではなくウェブブラウザを利用してニュースを読めるサービスとなる。なお、従来型の携帯電話には対応しない。
 内容は朝刊紙面と兵庫県内12の地域版が当日を含めて過去1カ月分読める紙面ビューア、過去1年分の記事検索機能(1カ月25回まで)、重大ニュースや災害時の安心安全ニュースなどのメールサービスが柱。この他、紙面未掲載の記事写真や動画、これまでウェブサイトに掲載してこなかった連載記事なども会員向けに提供される。
 発刊の目的としては、自宅でゆっくり新聞を読む時間が限られている現在、すきま時間にいつでもどこでもさまざまな端末で新聞コンテンツを読んでもらうことを挙げている。デザインやコンテンツ構成を見ても、ニュースを読んでもらうことを主眼に構築したようだ。
 料金は神戸新聞の購読者は新聞購読料プラス月額157円の「ダブルコース」が適用され、販売店の集金時に新聞代と合わせて支払う。「電子版単独コース」も用意され、こちらは月額3675円と高め。クレジットカード決済となる。発刊記念キャンペーンとして来年2月末までは無料で利用できる。紹介サイトは漫画タッチの説明イラストが随所に配され、ちょっと面白い。
[紹介サイト]⇒神戸新聞NEXTスタート!
 パターンとしてはアプリではなくウェブ型であり、読売新聞の購読者を対象にした「読売プレミアム(購読者にプラス157円)」と近い。ただ、単独コースが用意されている部分については朝日新聞デジタルや日経新聞電子版に近いと言えるかもしれない。電子版単独コースは紙面をそのまま配信することから県外や海外の読者向けといったところか。兵庫県内の居住者でも電子版単独コースを申し込めるようだが、紙を守りたい販売店からの抵抗はなかったのかどうかが気になる。
(追記 2012/11/1 18:30)
 10月29日付業界紙・文化通信によると、紙面イメージビューアーと記事データベースは、すでに「デイリースポーツ電子版」で導入実績がある四国システム開発のものを利用。会員管理と課金システムは福井新聞中日新聞西日本新聞が利用している共同通信社のプラットフォームを利用しているとのこと。共同通信は加盟社の会員管理システムを抑えにかかっているような印象だ。
 オープンに合わせ、YoutubeにCM動画がアップされている。洗練されたクールさとは無縁のCMだが、地方紙ならではの実直さ、のどかさが伝わってきた。