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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

神戸新聞、「震災17年ブログ」開設 二つの大震災を繋ぐ

 未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災から2012年1月17日で丸17年を迎えます。そして、われわれの想像をはるかに超える規模の地震津波で多くの方々が犠牲になった東日本大震災から3月11日で1年となります。
 神戸新聞は、今年4月、宮城・仙台市内に拠点を設け、東北の被災地でも取材を続けています。震災を経験した新聞社として、何ができるのか−。考え続けてきました。
 ブログでは昨年と同様、阪神・淡路大震災に関する報道とともに、東日本大震についての報道も紹介していきます。合わせて、各地で行われる関連行事の情報なども掲載します。
 震災に関するアンケートも行っていますので、ご意見、ご感想など、気軽にお寄せください。
はじめに - 震災17年ブログ | 神戸新聞

 神戸新聞が昨年12月に「震災17年ブログ」を自社ウェブサイト内に開設した。神戸新聞は「刻む1・17 結ぶ3・11」をキーワードに、17年前発生した阪神・淡路大震災と昨年の東日本大震災の二つの震災の取材を進めている。新聞記事や追悼イベントなどの情報を掲載しながら、2つの被災地の現状と課題、被災した方々の伝えていくとのこと。
[該当ブログ]⇒震災17年ブログ | 神戸新聞

 意見を集める投稿フォーム、紙面記事の紹介やお知らせを掲載する「編集室ブログ」、震災関連記事をまとめたコーナー、イベントスケジュールの四つで構成されるコーナーだが、特にすごいなと思ったのは「イベントスケジュール」の部分。例えば1月14日(土)を見ると、(一部掲載内容に重複もあるようだが)23個もの情報が登録され、震災関連の写真展や企画展など様々な行事、催しが行われていたことがわかる。
 写真の思い切った活用など、デザインにもかなりこだわりを持ってつくっているようだ。ただ、ページ遷移をフェードインで表示する演出効果は一見カッコいいのだが、古いブラウザやスペックの低いマシンでは表示がもたつくばかりであまり効果的ではないような気がする。
 神戸新聞はこれまでもウェブサイト内で「特集・阪神大震災」というコーナーを設け、各周年ごとの特集をアーカイブ化して公開している。この「震災17年ブログ」からは、震災関連記事の記事だけでなく、イベント情報や意見投稿の窓口など、現在進行形の二つの震災に関するあらゆる情報を集約していこうという意志を感じさせられるコーナーだ。情報の整理方法や、ソーシャルメディアとの連携などにまだまだ発展できるところはあると思うが、神戸新聞社として17年前の阪神大震災の記憶を受け継ぎ、東日本大震災の復興につなげていくシンボルともなりえるだろう。
 神戸新聞の震災報道は2年前、嵐の櫻井翔の主演でTVドラマ化されたが、久しぶりに見たくなりました。