edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読売新聞販売店、3月から所沢でチラシ無料宅配を開始

 埼玉県所沢市で、YC(読売新聞販売店)が地域情報チラシなどを3月9日から水、木、金の週3回宅配する会員制サービス「インフォメーションパック」をスタートする。
 同サービスは地域のスーパーやホームセンター、百貨店、家電量販店などの特売情報や、暮らしに役立つ情報チラシを会員(iメイト)に無料で宅配するシステム。YCでは配送されたチラシを仕分け、午後6時までに宅配する。(中略)リクルートが首都圏の一部で行ってきた登録者にチラシを届けるサービス「タウンマーケット」を2月25日に終了すると発表したが、無読増加に対する新聞折込の活性化、販売店の新しい収入源につながるのか、その動向が注目される。
(2011年2月9日付新聞情報より)

 週1回、無料でチラシをテレビ番組表と一緒に宅配するリクルートのタウンマーケットが終了したと思ったら、今度は埼玉県所沢市でこんなサービスが始まる。公式サイトはこちら。

 無料会員登録で、週の後半(水・木・金)にチラシが届くサービス。もちろん新聞未購読でも受けられる。というより、完全に無読者向けのサービスと言える。3月末までに登録すると最高10万円のギフト券が当たるキャンペーンを実施中だ。
 タウンマーケット同様、新聞は要らないが折込チラシは欲しいという世帯向けのサービスであるが、事務局は読売is(読売系の折込広告会社)内に置かれるということなので、一応発行本社のOKも出ているということなのだろう。埼玉県所沢市のみのサービスであり、反応を見るための実験という位置付けと考えるのが妥当。
 配達する読売の販売店としては、チラシ収入のほか無読世帯との接点ができるというのがポイントか。利用規約には当然ながら個人情報の利用目的に「新聞、その他商品のご案内」が含まれている。チラシ無料配達という形であれ販売店との間につながりを作り、ゆくゆくは新聞読者になっていくことを期待できれば面白い施策かもしれない。