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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

2000年代の新聞広告費の減少率は電話帳に次ぎワースト2位

 昨日、広告代理店の電通による「2009年の日本の広告費」が発表され、その中でネット向け広告費が新聞上回る 09年、全体の下げ幅過去最悪 - 47NEWS(よんななニュース)インターネット広告費が初めて新聞広告費を上回ったことが報じられた
 興味深い指摘がブログにあったのでメモとして引用。2001年と2009年の新聞広告費と電話帳広告(タウンページ)が減少率でワースト1、2となっていることが指摘されている。

21世紀の広告媒体としては終わっている新聞業界〜電通プレスリリース徹底検証 - 木走日記

媒体 2001年(億円) 2009年(億円) 増減額(億円) 増減率
新聞 12,027 6,739 ▼5,288 ▼44.0%
電話帳 1,652 764 ▼888 ▼53.8%

 タウンページといえば、タレントの石原良純が「何か困ってることないですか?」と一般家庭に押しかけ、棚の奥に眠っていたタウンページを引っ張り出して調べ「持ってて良かった」という筋書きのテレビCMがおなじみであるが、逆に言えばネット検索が全盛となり、タウンページがほとんど使われなくなっているという時代だからこそ成り立つCMといえるだろう。
 「わからないことはまずインターネットで検索する」という人の増加や、携帯電話やIP電話の普及によってタウンページを持たない層の増加など、日常生活で使われなくなりつつある電話帳。新聞広告費の減少も、それだけ人々に広告媒体として届かなくなっていることの1つの証拠なのかもしれない。
 ただ、プロモーション広告費のうちの「折込」は、下表の通り増加。2009年は減少したが、2007年には6,549億円まで上昇しており、エリア単位で地域に密着できる媒体としてはまだ必要とされているようだ。だからこそリクルートのタウンマーケットのような新規参入があるのだろう。

媒体 2001年 2007年 2008年 2009年 増減額 増減率
折込 4,560 6,549 6,156 5,444 △884 △19.4%

*単位は億円、増減額および増減率は2001年と2009年の比較