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朝日新聞デジタルの有料会員数が10万人突破 木村社長がYoutubeでお礼メッセージ

 朝日新聞社が配信する電子版「朝日新聞デジタル」の有料会員数が3月5日までに10万人を超えました。朝日新聞社代表取締役社長の木村伊量から、御礼を述べさせていただきます。
朝日新聞デジタル 有料会員数10万人突破の御礼 - YouTube

 1月の新年あいさつで社長が「春の10万人達成」を公約していた朝日新聞デジタルの有料会員数が、3月5日までに10万人を突破し、当面の目標を達成した。2011年5月18日のオープン以来、1年10カ月での達成となる。
 文化通信ウェブ版の速報記事によると、社内ではくす玉が割られるなどの祝福ムードだったようだ。また、有料記事が1日3本まで読める無料会員の登録者数も、3月中に100万人を超えることが確実となったと同時に発表した。2月から始めた「かわろう」をキャッチフレーズにした紙にプラス500円キャンペーンなどが期待した効果を発揮しているようだ。
[参考]⇒朝日新聞デジタル、有料会員が目標を突破 - メディア産業の総合専門紙-文化通信
 興味深かったのが、木村伊量(ただかず)社長みずからが10万人達成についてYoutubeでビデオメッセージでお礼の言葉を伝えているということ。朝日新聞デジタルのトップページ左上にある「10万人ありがとう」の飾りが付けられたロゴ部分をクリックするとYoutubeの動画ページに移動し、社長のメッセージを聞くことができる(3月6日現在)。背景にポスターもなにもない、飾り気のない部屋(社長室?)での収録だが、取り組み自体に新鮮さを感じた。

 さすがにアンチ朝日の方々からの過激な反応を警戒してかコメント欄は無効にされていたが、新聞業界においてトップみずからYoutube動画に出演するということは前代未聞の出来事だろう。他の業界でも、伝統的な日本の大企業のトップがYoutubeの動画で顔を晒し、自分の言葉を直接伝えるということは極めて稀ではないだろうか。それだけ木村社長が朝日新聞デジタルに熱意を込めており、こういったネットのツールを実際に自分も恐れずに積極的に使い、その世界に飛び込んでみようという姿勢を強く感じた。
 政治の世界では安倍首相がfacebookで近況を報告し、オバマ大統領がビデオチャットで国民と直接対話する時代となっている。朝日の木村社長も、自身の行動でもって「かわろう」というメッセージを社内外に向け発信しているのかもしれない。