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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

大分合同新聞、ほのぼのニュースサイト「ミニ事件簿ワンダーランド」公開

 大分合同新聞は、夕刊社会面で連載している「ミニ事件簿」の娯楽性を高めた特設ウェブサイト「ミニ事件簿ワンダーランド」(http://minijikenbo.com)を11 月1日に新設します。フェイスブックなどの交流サイト(SNS)とも連動。県境を越え、面白さがどんどん成長していく“笑いの広場”を、読者やネットユーザーの皆さんと新聞社とで一緒に作っていきましょう!
【お知らせ】- 大分合同新聞

 大分合同新聞は11月1日に、大分の身近な事件を集めたニュースコーナー「ミニ事件簿ワンダーランド」のウェブサイトを開設した。1978年11月1日の開始にちなみ、同じ日に合わせてのスタートとなった。
 「ミニ事件簿」とは、34年間続いている大分合同新聞夕刊の名物コーナーで、警察担当の若手記者が担当。「パトロール中に犬とサルとキジを見かけた」「お年玉の袋が落ちていた。これぞ本当の“おとし玉”」など、身の回りで起こるほのぼのとした“ミニ事件”をコミカルなイラストとともに伝えるコーナーとして地元では親しまれており、ネットでもしばしば「大分が平和すぎる(笑)」と話題になるほどの人気を博している。
[サイト]⇒ミニ事件簿ワンダーランド - [大分合同新聞]
[参考]⇒震災後、アクセス数は2倍に。変わらぬ日常を伝え続ける、大分合同新聞の「ミニ事件簿」が読まれる理由 - ねとらぼ
 また、「ミニ事件簿」と切っても切れない関係にあるのが「猫」。しばしばイラストで登場する猫を、ネットユーザーたちが二次創作としてコラージュし、いろんなイラストに登場させてしまっている。内容はさまざまだが、そのあまりの溶けこみ具合とほのぼのっぷりに、ミニ事件簿そのものの知名度と人気を向上させる要因ともなっている。
[参考1]⇒大分新聞のほのぼのニュースに勝手にネコを足す職人たち - NAVER まとめ
[参考2]⇒大分合同新聞のイラストに“猫”を追加するネット上の職人達:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)
 今回開設した「ワンダーランド」では、過去3万本を超える過去の記事の中から厳選したネタを載せる「ミニ事件簿クラシック」、現在連載中の記事を見ることができる「ミニ事件簿オンタイム」、そしてユーザー自身が身の回りで起きた珍事を書いて送る「投稿!ミニ事件簿グランプリ」の3つで構成されている。投稿コーナーにはご丁寧に「書き方講座」も用意されており、投稿の敷居をできる限り下げようという思いが伝わってくる。なお、投稿受付は11月中旬から開始とのこと。
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 デザインについてもHTMLベースで縦書きレイアウトを採用したり、ページ内で動きを随所に取り入れたりするなど、親しみやすさを表現するために工夫して作られている。ただ、最新のウェブブラウザでないと崩れたり、正しく表示されないことがあるようだ。対象ブラウザもできればどこかに明示してほしい。また、せっかくソーシャルメディアで話題になることを狙っているなら、スマートフォンでアクセスした時に最適化して表示させたほうが良いのではないかと思った。
 見たところ広告も入っておらず、課金の予定も当面はなさそうであることから、どうやってサイトの運営費を捻出していくのかが少し気になった。ユーザーからの積極的な投稿を募り、紙面で紹介することで、ネットに親しんだユーザーを紙の新聞にも関心を持ってもらうことが目的、と考えて良いのだろうか。