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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日新聞がニコニコニュースに記事配信 生放送出演がきっかけ

ウェブ

 ドワンゴニワンゴが運営する動画サービス「niconico」のニュース媒体「ニコニコニュース」は8月1日から、『朝日新聞デジタル』の配信を開始した。社会、政治、ビジネス、国際、スポーツの5分野の見出しと冒頭の数行を、1日平均150本程度配信する。朝日新聞社が他社のニュースサイトに配信するのは「gooニュース」と「楽天インフォシークニュース」に続いて3社目。
 ニコニコニュースはこれまで、新聞社、通信社、ウェブメディアなどから記事の提供を受け、国内外の時事、エンターテインメント、インターネット関連のニュースを毎日配信している。
 朝日新聞社とは、3月に被災地で取材している同社の記者が番組に出演した経緯から、今回の記事提供につながったという。
 (2012年8月13日付文化通信から)

 朝日新聞がニコニコニュースに8月1日から記事配信を開始した。新聞社・通信社では毎日新聞、時事通信に続いて3社目となる。
[参考]⇒配信媒体一覧 | ニコニコニュース
 ニコニコニュースにはITmedia週刊アスキーPLUSといったIT系、プレジデントオンラインやダイヤモンド・オンライン、日刊SPAといった雑誌系、シネマトゥデイやナタリーといったエンタメ系など77の様々なウェブ媒体がニュースを提供している。トップページに「かため」「やわめ」というカテゴリを設けるなど、独特の編集スタイルで運営しているが、おそらく朝日の記事は「かため」に入ることが多いのだろう。
 朝日新聞が配信するのは社会、政治、ビジネス、国際、スポーツの5分野の見出しと記事だが、記事本文は基本的に第2段落までに絞っており、そこから先や、記事に付けられた「関連記事」を読みたい場合は朝日新聞デジタルへ移動して読むという形式だ。ちなみに毎日・時事は記事全文を提供し、「関連記事」をクリックした場合のみ自社サイトに飛ぶという形式である。
[提供記事一覧]⇒朝日新聞デジタルの記事一覧 | ニコニコニュース
[リリースPDF]⇒niconico のニュース媒体「ニコニコニュース」で「朝日新聞デジタル」の記事配信を開始
 毎日や産経と比べ、朝日はわりとポータルサイトへの提供は控えめな方であり、ニュースサイトとして圧倒的な力を持つヤフーニュースに提供していないことで知られる。ニコニコニュースには2段落しか配信せず、続きは自社へ誘導というスタイルであり、ニコニコのユーザー層を少しでも取り込みたいという意向だろうか。
 それにしても、「3月に東日本大震災の被災地で取材している記者5人がニコニコの特別番組に出演したことが記事配信につながった」とリリースに書いてあったのには驚いた。確かにこれまで朝日新聞とニコニコは「朝日新聞とニコニコ動画、生き残るのはどっちだ?」という討論番組を2度にわたって実施(第1回第2回)するなど関わりが深い。生放送ではネットの論客や視聴者からの厳しい質問に、出演した記者が返答に詰まるシーンもしばしば見られたが、そういったことに臆することなくウェブ時代の報道について正面から向き合おうとする姿勢が強く伝わってきた。
[参考1]⇒朝日・赤田記者がニコ生「生き残るのはどっちだ?」出演の感想語る - edgefirstのメモ
[参考2]⇒震災報道のジレンマ 朝日新聞記者らが語る被災地最前線(1/3ページ) | ニコニコニュース
 こういったネット上のつながりがきっかけとなりリアルの仕事に結びつくというのも、いかにもウェブらしいフットワークの軽さだ。社風が全く異なるであろう2社が現場レベルで連携し、今後も新たな企画を創りだしていくことを期待したい。