edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読売新聞、再び1000万部割れ 前月比6万部減

 2011年12月のABC部数が発表され、11月に震災から8カ月ぶりに1000万部を回復した読売新聞の朝刊部数(北海道・東京・北陸・中部・大阪・西部の合計)が再び1000万部を割りこんだ。データは1月18日付の業界紙・新聞情報に掲載されている。
[参考]⇒読売新聞、11月ABC部数で1000万部回復 震災以来8カ月ぶり
[参考]⇒読売、17年ぶりに1000万部割れ 被災各県地元紙も大幅減

朝刊部数 前月比 前年同月比
2011年9月 9,941,499 4,799 -75,300
2011年10月 9,958,293 16,794 -68,967
2011年11月 10,007,847 49,554 -23,398
2011年12月 9,947,841 -60,006 -70,305

 10月と11月にかけて部数を大きく伸ばしていたが、12月の数字を見ると9月の水準に戻ってしまっていることがわかる。秋に大規模なキャンペーンを打ち、強烈な営業攻勢をかけたのだろうが、1〜2カ月の契約が大半だったようだ。販売店やグループ企業など関係会社にノルマとして課せられた部分も大きかったのだろう。
 読売がこれまで至上命題としてきた“1000万部死守”。なんとか昨年中に一時的には達成したもの、やはりそれを維持することは難しくなっているようだ。85歳と高齢の渡辺会長は、まだ「1000万部維持」を叫んでいるようだが、氏の引退が1000万部路線の転換になっていくのだろうか。