edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日新聞で新年号から3D特集 読者に専用メガネを配布

 朝日新聞社が、2011年1月1日朝刊で、別刷り3D特集「日本一ものがたり」を発行する。発行エリアは東京本社版朝刊セット版。
 事前に朝日新聞販売店(ASA)が読者に配布する3D特集専用メガネをかけて紙面を見ると、記事も広告も立体的に見ることができる。記事では富士山やジンベイザメなど全国各地の日本一を立体的に見える写真を使って紹介する。また広告でも、飛び出て見える広告原稿が掲載される。
 今後、同エリアでは3月末までの毎週日曜日付けの朝刊で、3D編集特集1ページが掲載される予定。
 また、2010年12月30日付東京本社版朝刊セット版では、3Dプレ特集4ページ(広告主=キリンホールディングス)が本紙内に掲載される。
 (2010年12月25日付新聞情報 「3D」で謹賀新年 朝日、元旦号で別刷り特集)

 朝日新聞の来年のテーマは「3D」か、と思わせる業界紙の記事。グループ企業の日刊スポーツが今年の秋くらいから浦和レッズ特集の3D紙面をスタジアムで販売したり、3D写真をウリにした韓国・台湾スターのエンタメ誌をネットショップで販売するなど、どうも3Dに力を入れているなあと思っていたら、朝日新聞本体も3Dに乗り出した。日刊スポーツでの取り組みは実験で、本命はこちらということだったのだろうか。
 販売店を通して専用メガネを配布するという、かなり力を入れた内容となっている。ツイッターで販売店から受け取った写真をアップしている方もいた。(via @miymaki
Owly Images
 この特集が見られるのは東京本社版のみであるが、それでも単純計算で400万余りの専用メガネを配ったことになる。費用を広告でペイできるのかどうかは気になるところだが、これまでの新聞読者にサプライズを与えられる可能性は大きいだろう。
 流行りモノを追いかけていると見られるかもしれないが、少なくとも伝統を墨守しているだけではないという姿勢を、広告主と読者双方に示すことができるのではないだろうか。