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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

中国新聞の会員組織「ちゅーピーくらぶ」が50万人突破

 中国新聞ちゅーピーくらぶは11日、会員数が50万人を突破した。ちゅーピーくらぶ中国新聞の販売エリア在住の18歳以上なら誰でも入会できる会員組織(入会金、年会費無料)で、2003年7月の発足。会員になると広島県や山口県など中心とする加盟店で割引などの各種サービスや様々なイベント優待、プレゼントなどが人気を集め年々会員数を伸ばしていた。地方紙の会員組織で最大の会員数を誇る。
 (2010年9月13日付け新聞情報「会員数50万人突破 中国新聞ちゅーピーくらぶ」)

 広島県を中心とする地方紙の中国新聞が運営する会員組織「ちゅーピーくらぶ」が会員数50万人を突破。北海道新聞の「ぶんぶんクラブ」や河北新報の「かほぴょんクラブ」といった、地方紙が発行エリアの人々を対象に実施する会員サービスのさきがけで、最大の会員数を持っている。
 ちなみに会員登録には中国新聞の購読は必須ではなく、加入すると以下のように盛りだくさんなサービスを受けられる。
割引サービス(新聞読者以外も可能

  • 加盟店(中国地方の4000店)で割引特典
  • 指定映画館で入場料割引
  • 中国新聞主催の美術展入場料金10%引き
  • Jリーグサンフレッチェ広島入場券10%引き
  • 広島交響楽団定期演奏会10%引き
  • 中国新聞文化センターでの入会金割引
  • 思い出新聞(過去の日付の紙面コピーサービス)10%割引
  • 中国新聞への個人広告掲載料10%引き

ポイントサービス(新聞読者のみ)

  • 定期購読者に年2回、購読ポイントを配布。
  • 購読ポイントは3年以上長期読者はさらに優遇
  • ポイントでオリジナルグッズ(ぬいぐるみ、絵本、タオルなど)と交換
  • ポイントで懸賞に応募(お食事券、宿泊券などが当たる)
  • ポイントを使ってイベント参加料を割引

 よくこれだけの割引サービスを集めたなあ…というのが正直な印象。これだけ割引対象があれば、年齢性別を問わず入会するメリットを感じられるだろう。また、割引サービスだけでなく購読ポイントを用意し、グッズとの交換なども行っていることも驚く。よく「新規読者にはビール券や洗剤などたくさんサービス品をつけて、長期読者にはほとんどサービスしない」と言われるが、こういったサービスを用意していれば長期読者も満足してくれるのではないだろうか。
 とはいえ、50万人も会員がいるとポイントのために拠出する原資も気になるところ。いくらオリジナルグッズとはいえ用意すればそれだけ費用がかかるわけで、それに見合う効果をどうやって計ってるのだろうか。
(追記2010/9/30:9月29日付新聞之新聞によると、50万人の会員のうち読者の割合は約75%になっているとのこと)