edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

NYタイムズのデジタル部門が求める人材は結構ハイレベル

 経営不振を理由に、10/19に編集部門で人員の8%にあたる100人の削減を発表したNYタイムズだが、メディア・パブさんで「編集スタッフを100人削減する一方で,デジタル部門の14職種を募集」というエントリが出ていた。
 同社の求人ページによると、ソフトウェア開発者や広告配信システム管理者、FLASHデザイナーなど14の職種で人員を募集しているとのこと。
 せっかくなので、どのようなスキルが要求されるのか眺めてみると、これがなかなかハイレベルな条件である。募集職種の1つであるWeb Developer(ウェブサイト構築担当者) について、求められる条件を適当に訳してみることにする。
・必要なもの

・あるとよいもの

  • XMLXSLTの実務的な知識。
  • ActionScript2.0の技能
  • プロジェクト推進型のウェブサイト開発経験

 たぶんシステム開発やウェブサイト構築の知識がない人にとってはチンプンカンプンのフレーズばかりだろうが、これだけの条件を満たす人がそうそういるのだろうか。そもそも条件を満たす能力を持つ人材が、斜陽産業であるマスメディアに行こうと思うだろうか…。
 ウォールストリートジャーナルの有料化宣言に続き、有料化の可能性が取りざたされているNYタイムズだが、デジタルメディアでお金が取れるようなコンテンツを作っていくためには、従来ながらの「ネタが取れる」「書ける」記者だけでなく、こうした新しい技術に強い人材が必要なのだろう。