edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

sanspo.comのウェブ編集者として働く産経デジタル社員インタビュー

好きが高じて「サンスポコム」のWeb編集者に 楽しみながら模索するネットメディアの可能性とは?(1/3):IT&ウェブ業界のスキルアップをサポートする「CAREERzine」
 スポーツ紙のウェブサイトとしては日本最大のPVであるsanspo.comのウェブサイトの編集者として勤務する産経デジタル男性社員の仕事を紹介したインタビュー記事。一日の勤務スケジュールや、sanspo.comの運営体制などが紹介されている。
 もともと産経新聞でアルバイトとしてHTMLページの制作を行っていた彼が、ネットメディアならではのコンテンツが求められるようになるにつれ、企画・取材から執筆・編集までトータルで行うようになってきた過程などが詳しく語られている。
 文集には産経新聞社産経デジタルの関係も書かれている。基本的には取材は新聞社の方が行い、原稿や写真の提供をサンスポから受けるが、ネットで受けそうな話題については独自に取材している。しかもそれを6人という少人数のチームで、ウェブへの記事や写真の掲載をルーティン作業で行いながら行っている。
(careerzineページから)
 2ページ目にあった「一日の勤務スケジュール」が個人的に興味深かったので、かいつまんでメモ*1。新聞社のウェブサイト編集者の一日の業務スケジュールを具体的に紹介しているのは珍しいと思う。

  • 〜8:00出社。朝一番のニュースにすぐさま反応できるよう、早めに出社する。サンケイスポーツから上がってきたニュースに見出しや写真、関連記事をつけてアップ。取材がある時は直行も。
  • 13:00〜昼食。 朝が早いにも関わらず、昼食は遅め。ネットニュースの閲覧は、昼の休憩時がピークであり、その際にできるかぎり読者にとって有用でなおかつ満足いくニュースをぎりぎりまで配信
  • 14:00〜取材・記者会見出席。週に1〜2回、記者会見などの取材に外出する。基本的にはサンケイスポーツ側で対応するが、そうでない場合やネットメディアとの親和性が高いニュースなどについては積極的に取材に行く。
  • 17:00〜原稿執筆。取材した内容を原稿化し、第2報ニュースのサイトアップの準備をする。サンケイスポーツ側からの速報記事も併行してサイトにアップ。

好きが高じて「サンスポコム」のWeb編集者に 楽しみながら模索するネットメディアの可能性とは?(2/3):IT&ウェブ業界のスキルアップをサポートする「CAREERzine」

 また、志望動機やキャリアパスについても触れられている。ネットメディア業界を志望する学生や、転職を考えている人にとって参考になるだろう。

 サンスポコム担当となって7年目を迎え、今ではもともと好きだったスポーツに加え、芸能情報にも精通する大矢さんだが、大学時代は法学部所属だ。しかし、法曹関係の仕事に関心が持てず、ふと目にした産経新聞社(サンスポコム担当)の求人広告を見て、アルバイトに応募する。
 「スポーツが好きで「サンケイスポーツ」の愛読者でしたから、とても軽い気持ちで応募したんです。実際に働きはじめて、すごく楽しくて、いつのまにか時間が経っていたという感じですね。入社当時は疎かった芸能ネタも、知らないと仕事にならないので自然に関心がもてるようになっていきました」
 その後、大矢さんに転機が訪れる。産経デジタルが分社化し、所属していた産経新聞社デジタルメディア局の事業を引き継いだのを機に、Web版としての位置づけだった「サンスポコム」の独自性が強まり、大矢さん自身の仕事も大きく広がった。
好きが高じて「サンスポコム」のWeb編集者に 楽しみながら模索するネットメディアの可能性とは?(3/3):IT&ウェブ業界のスキルアップをサポートする「CAREERzine」

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