edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

産経の電子新聞苦闘の歴史

2001年8月にインターネットを利用したPC向け新聞紙面イメージのテスト開始、10月に月額1900円でNEWSVUEをサービスイン。専用ソフトをインストールさせる方式だった。まだまだブロードバンドが普及していなかった時代だったので、ADSLと並ぶブロードバンドの先駆けであったCATVインターネットのユーザー向けに主に配信し、料金の回収もCATV経由でやらせるという目論見が新鮮だった。
ニュース - 産経新聞が新聞のデジタル配信サービスを8月に開始:ITpro
しかし加入者は芳しくなかったらしく2005年3月に終了。
半年の休止期間を経て、2005年10月に専用ソフト不要でインターネットブラウザで閲覧できるFLASHベースの産経NetViewに移行し、値段も月額315円と大幅に下げた。支払いはニフティBIGLOBE、OCNのような大手ISPの決済代行サービスを使っている。
ASCII.jp:産経新聞社、有料の電子新聞新サービス“産経 NetView”を発表――10月1日に配信開始
しかしそれも上手く行っているとは言いがたい(加入者は数万人と下記の記事にある)らしく、2008年12月にiPhone向けに無料配信を始めるに至る。なおNetview、iPhone版ともに開発はYAPPAが行っているようだ。
産経新聞、なぜ無料でiPhoneに 「失敗続き」の電子新聞チャレンジに手応え - ITmedia ニュース
ASCII.jp:「産経新聞 iPhone版」に見る新聞の未来 (2/4)|松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」
山形新聞はこの産経の歩んできた苦難の歴史を乗り越えることができるだろうか。