毎日・大村健一記者がノーベル賞授賞式に親族として同行 Twitterで随時発信
黒のスーツケースが嫌で昨年から使ってきた青と黄色のもの。初めての海外出張がスウェーデンになったのも何かの縁かもしれません。大村智教授のノーベル賞授賞式に同行するため今夜、出発します。Twitterでも随時、発信します。 #ノーベル賞 pic.twitter.com/9VgBMDYJoy
— 大村 健一 (@k_oomura) 2015, 12月 4
毎日新聞のデジタル報道センターに所属する大村健一記者は、今年のノーベル医学生理学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授の親族(父が従兄弟)。10月5日の受賞決定直後には「おめでとう、智おじさん」という見出しの記事をいち早くデジタル版で書き、気取らない人柄や美術やスポーツへの造詣、化学者としての努力を伝え多くの共感を得た。その後も大村智氏についての署名記事を書いている。
⇒Listening | <記者の目>大村智氏にノーベル医学生理学賞=大村健一(デジタル報道センター) - 毎日新聞
その大村記者は12月5日からストックホルムで行われるノーベル賞の授賞式に、マスメディアではなく親族という立場で同行し、ノーベル・ウイークと呼ばれる記念行事に実際に参加できることになった。取材者ではなく当事者に近い立場で、その模様を「大村智さんストックホルム同行記」という記事にして掲載し、さらにTwitterで旅行中の様子を随時レポートしている。なお「同行記」の記事は紙面では山梨県向けの地方版のみの掲載だが、デジタルではもちろん収録している。
[同行記]⇒大村智さんストックホルム同行記 - 毎日新聞
さすがに授賞式の一部始終をTwitterで実況中継することまではしなかったが、ノーベル賞に染まるストックホルムの街や滞在中のホテルを写真で伝えたり、ノーベル・ウイークに行われる記念講演やコンサートなど様々な行事を紹介したり、授賞式後の晩餐会で提供されるディナーを写真で紹介している。大村智氏の記録係を担う親族という立場ながら記者としての経験を生かし、報道されないような舞台裏を含め、様々な角度から大村智氏とノーベル賞について伝えている。
ストックホルムに着いて早々に、ノーベル賞の受賞式で着る燕尾服の採寸。結婚式の前に着ると婚期が更に遅れるとか…ないよね⁉ 今のところ、馬子にも衣装は否めませんが、日本の恥にならないように頑張ります。 pic.twitter.com/QXXhChIiSZ
— 大村 健一 (@k_oomura) 2015, 12月 5
さあ、ノーベルウィーク最初の見せ場、受賞記念講演がまもなく始まります。大村智教授は3人のトップバッター。きょう朝食をご一緒した際、すでに練習十分とのことでした。 pic.twitter.com/S52HEak892
— 大村 健一 (@k_oomura) 2015, 12月 7
ノーベル賞コンサートが終わりました。クラシックの素養はないですが(では何の素養が?)、ダニール・トリフォノフのラフマニノフは凄まじかった。「音楽は苦手」という大村智教授も指を動かしながら「圧倒されちゃったよ」とハイテンションでした pic.twitter.com/xi1mTcPWNs
— 大村 健一 (@k_oomura) 2015, 12月 8
さあ、ノーベル賞授賞式、間もなく始まります。 pic.twitter.com/WTyqZ4edww
— 大村 健一 (@k_oomura) 2015, 12月 10
ノーベル賞授賞式の旅も、終わりが近づいています。あっという間の1週間で、今はただ月曜から現実に戻れるかどうかだけが心配です^^。すばらしい機会を与えてくれた大村智教授にはただただ感謝。写真は授賞式後、同行者に撮ってもらいました。 pic.twitter.com/gB58q6AHIW
— 大村 健一 (@k_oomura) 2015, 12月 11
国民的関心事であるノーベル賞の受賞者の身内が社内のデジタル担当部署にいたというのはものすごい偶然だが、その偶然で得られた機会を最大限生かし、同行記を記事として掲載するだけでなく、Twitterで随時情報発信する毎日新聞の対応は見事だ。狙ってできることではないだけに、ソーシャルメディア時代のファインプレーと言えるだろう。記事とTwitterを合わせて読むことで、格式高いノーベル賞の授賞式をちょっとだけ身近なものとして読者に伝えられたのではないだろうか。大村さん、お疲れ様でした。