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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝日新聞デジタル、2年契約でiPad2が無料に 300台限定

メモ

 朝日新聞社は9日、朝日新聞の有料電子版サービス「朝日新聞デジタル」の購読料と端末(iPad 2またはiPod touch)をセットにした「端末セットコース」を台数限定で新設した。
 「端末コース」は、朝日新聞デジタルの25カ月間(初月無料)の購読を条件として、iPad 2(Wi-Fiモデル、16GB)またはiPod touch(8GB)をセットで提供するコース。価格は通常のデジタルコース(月額3800円)と同額で、これまで電子端末を持っていなかったユーザーでも、気軽に朝日新聞デジタルが利用できるとしている。
 朝日新聞社では今回のキャンペーンと連動して、「テルマエ・ロマエ」とタイアップした端末セットコースの申し込みページを新設した。
朝日新聞デジタル、購読料とiPad 2/iPod touchのセットコースを新設 -INTERNET Watch

 朝日新聞デジタルが4月9日から興味深いキャンペーンを開始した。25カ月間の朝日新聞デジタルの購読を条件に、iPad 2(Wi-Fiモデル、16GB)またはiPod touch(8GB)をセットで提供するというもの。説明では「端末セットコース」となっているが、要するに2年縛りを前提に契約すると、iPad2もしくはiPod Touchが実質無料でついてくると考えるとわかりやすい。新iPadでないのが少し残念だが、ちょうど携帯電話が2年間の使用を前提に端末代金もしくは月々の料金を割り引くのに似ている。
[申込ページ]⇒朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?
 海外では今年1月にBarnes & NobleがNY Timesの1年間の電子版購読を条件に、自社プラットフォームの電子書籍リーダーであるNOOK(販売価格99ドル)を無料で提供するキャンペーンが行われた(現在は終了)。雑誌や書籍を閲覧することが目的の電子書籍リーダーと、汎用的なタブレット端末であるiPad2という違いはあるが、コンテンツの定期購読によって端末を配布するというやり方は似ている。もっともNOOKの場合は王者Amanzon Kindleへの対抗という側面が強そうだが。ユーザーにしてみれば閲覧専用機よりもiPadのような様々な目的に使える端末のほうが嬉しいだろう。
[参考]⇒B&N の電子書籍リーダー Nook が NY Times年間購読で無料に - Engadget Japanese
 ざっくり計算すると、24カ月分の朝日新聞デジタルの購読料金は3,800円*24カ月=91,200円。iPad2(Wi-Fiモデル、16GB)は市価で34,800円なので、iPad2の価格の占める割合は38%となる。乱暴な計算だが、新聞発行に必要な経費のうち紙代や印刷代、輸送コストを考慮したら、あるいは販売店に卸す値段と比較したらいい線いくのではないだろうか。
 よくよく考えるとこれまでの販売店モデルを根底から覆しそうなモデルである。電子版なら引越しによる止めも関係ないし、理論上は2年ごとに新しい端末を交換して提供するなんてことだって可能だ。だからこそ台数限定のキャンペーンなのだろうが、よく販売局や販売店が納得したなあ…というのが正直な感想。日経が学生限定などの特別プランでこのような電子版+iPadセット(「日経電子版を契約すれば、常に最新のiPadがお手元に!」など)をやりだしたらかなりの波紋を呼びそうな気がする。
 一応、新聞販売の景品提供には「68ルール」という業界内のルールがあって、新規購読の際提供できる景品は月額料金6カ月の8%まで(だいたい2000円くらい)と決められている。当然、iPadのような商品はそのルールから逸脱するわけだが、そのルールが適用されるのは紙の新聞に関してであり、電子版は別の商品であるから適用外ということだそうだ。
 ところで、このキャンペーンは人気コメディ漫画「テルマエ・ロマエ」とタイアップしているのだが、肝心のiPadと全然関係なさそうなのが謎だ。一応、紙面で1ページ全面描きおろしの漫画をやったりしているそうなので、朝日と関連がないわけではないらしいが、唐突な感じは受ける。
[参考]⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞デジタル×テルマエ・ロマエ
[参考]⇒テルマエ・ロマエ - Wikipedia