読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

毎日.jpがリニューアル ソーシャルメディア対応や広告スペース拡大

ウェブ

 株式会社毎日新聞社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:朝比奈豊)のニュースサイト「毎日jp」は4月5日、デザインとコンテンツを一新する大規模リニューアルを実施しました。(中略)開設から4年半がたち、毎日新聞創刊140周年を迎えるのを機に、初の大規模リニューアルを行いました。
 今回のリニューアルでは、国内外の毎日新聞取材網を生かした、ニュースが読みやすく、目的の情報が探しやすいニュースサイトを目指し、「シンプルで使いやすい」をコンセプトにしたグランドデザインを実施。活字の美しさを極限まで追求したシンプルなロゴに一新し、白をベースにした背景と各コンテンツ要素のマージン(余白)に余裕を持たせることで、記事見出しの視認性を向上し、見やすさ・読みやすさを確保。情報を認識しやすく、目的の記事へ到達しやすいサイトを設計いたしました。
 トップページは、最新ニュースの見出しと写真をジャンル別にブロック単位で掲出し、入れ替えも可能な「ダイナミック・ニュースボックス」を使ったデザインで、刻々と更新されるサイトを動的に読者に感じてもらえるデザインとしました。
 記事ページは、一定文字数で記事を分割し、写真も拡大できるようにして、ニュースを読みやすくしました。また、ご好評をいただいている写真特集も機能を強化。記事下に関連写真特集を掲出し、ビジュアルでもニュースを楽しんでいただけます。
 さらに、ディスプレーやテキスト広告も最適な配置と視認性の向上を実現し、広告効果を高め、サイトの収益性向上を目指します。
 また、マルチデバイスへの対応を考慮し、次世代ウェブ記述言語「HTML5」を全面的にサポートしています。
ニュースサイト「毎日jp」を4月5日にリニューアル(2012/4/5)

 毎日新聞のニュースサイトである「毎日.jp」が4月5日にリニューアルした。ロゴを今までの親しみやすいデザインからシンプルさを追求したフォントに変更。白をベースにし、文字間や各種コンテンツの間の余白に余裕をもたせたデザインとなっている。
 右メニューには3つの300x250ピクセルのレクタングル広告(朝日・読売・MSN産経は2つ)を配置し、その他にもスポンサーキーワード広告や記事見出しと似通ったテキスト広告を随所に配置するなど、色数を抑えて余白を広げシンプルに構成しているだけに広告の量が目立つデザイン。おかげで読み込むJavascriptの量も増え、スペックの低いマシンでは表示されるまでややイライラする。
 評判が悪そうなのが、記事ページを一定文字数でページ分割する仕組み。他社もやっていることとはいえ、さすがに1つの記事を10分割するのはやりすぎではないだろうか。ページビューを稼ぎたいのかもしれないが、MSN産経の「法廷ライブ」のように、とんでもなく長い文章をある程度の長さで分割してるならともかく、2〜3パラグラフごとに新しいページを読み込ませることが本当に「シンプルで使いやすい」ことにつながるのだろうか。リリースによるとメディアレップ大手のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)が構築に大きく関わっており、なんだか広告屋さんが作ったニュースサイト、という感じがする。
[10分割された記事]⇒クローズアップ2012:大飯原発・再稼働 政権「慎重」印象付け- 毎日jp(毎日新聞)
 3月22日に出たリリースによると、「ソーシャルメディア対応」もポイントらしい。ソーシャル・コンポーネント・プラットフォーム「Gigya(ギギャ)」を国内初導入し、ソーシャルメディアへの親和性を高めていくとのこと。「Gigya」とはこちらのTechwaveの記事に詳しいが、一つのコードを埋め込むだけであらゆるソーシャルメディアに対応した展開ができるらしい。
[参考]⇒企業メディアのソーシャル活用を加速する「Gigya(ギギャ)」が日本参入: TechWave
 TwitterFacebookを始めとする主要ソーシャルメディアの共有・コメント機能を簡単に導入できたり、独自のライブチャットや評価機能、ゲームの要素を盛り込む機能なども備えているようだ。記事単位で柔軟にコメント欄のON/OFFが切り替えられたり、記事に対する反応が一覧できたりするのだろう。また、どのコンテンツにどんなソーシャルメディアのアクションが発生しているか分析する機能もある。現在のところどのように利用されているのかよくわからないが、全社的に研修会も開いてソーシャルメディア活用を推進していることもあり、今後のコンテンツでこういったツールも活用していくのだろう。便利そうだが、これらの施策も古いマシンで見た時にサイトを重くしている原因の一つになっていそう。
 あと、こちらの方の指摘で知ったのだが、ニュース速報のRSSフィードの更新を止めてしまったようだ。確かにトップページからRSSへのリンクはなく、ニュース速報のRSSは4月5日の午前0時15分が最後となっている。ただしRSSについてのページは残されており、スポーツエンタメ社説・解説・コラムRSSは更新を続けている(4/6 8:00現在)。ソーシャルメディアを意識している割に、ニュース速報のRSSフィードを止める理由が正直よくわからない。TwitterよりもRSSを好むユーザーだって多いだろうに。
 なんだか辛口になってしまったが、6年前の古いパソコンでこのリニューアルされた毎日.jpを見て、読み込みの遅さやいちいちページを次へ次へと押さなければならなかったことに辟易してしまったのが原因だ。新しいパソコンで見ればそんなにストレスは感じないと思う。シンプルを目指したデザインコンセプト自体はいいが、広告のスペース確保や収益性の向上が透けて見える。デザインと構築をDACに任せ、広告枠とバーターにすることで、その分リニューアル費用も抑えたのかなあ、と勘ぐりたくなってしまった。