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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

産経大阪社会部の「ラーメン部」記者らがカップ麺を共同開発 

 産経新聞大阪本社社会部の記者が、エースコック(大阪府吹田市)と共同開発したカップ麺「それゆけ!大阪ラーメン」が12月5日、全国のコンビニやスーパーマーケットで販売される。190円。ラーメン不毛の地といわれる大阪に、ご当地ラーメンが誕生するかもしれない。
 「くいだおれの町」といわれる大阪になぜラーメンが根付かないのか――という疑問をきっかけに、社会部の若手記者約10人で、2010年4月、ラーメン部を結成した。大阪の食文化などについて取材を進める中で、大阪人には、味が濃いと感じる一歩手前にうまさを感じるポイント「甘辛」があることがわかった。この「甘辛」と食材を無駄にせず使い切る大阪の「始末」の文化をラーメンのコンセプトに据え、広く全国の人々に食べてもらえるカップめんの開発を企画した。
 スープは鶏がら醤油がベース。「甘辛」の味を出すため、とろろ昆布を使用した。風味を抽出する際に残ったものをスープに使い、「始末」の精神を表現した。カップ麺開発の経過は、今春から夕刊に月2回連載している。
(2011年11月15日付新聞協会報より)

 産経新聞大阪本社社会部の記者とエースコックがカップめんを共同開発し、12月5日から販売を開始した。1個190円。全国のスーパーやコンビニで発売されるが、ネットでも12食セットであれば「産経netshop」というショッピングサイトで購入可能だ。
[購入]⇒産経ネットショップ 404 Not Found
 さっそく産経のウェブサイトでは「完売の店も」と“成果”が報道されている。
ページが見つかりません - MSN産経ニュース 
 テレビ番組でよくある番組タイアップ商品かと思ったら、こちらの記事によると昨年4月からコツコツ取り組んできた企画で、今年1月の大阪国際女子マラソンで試作版を5時間で千杯を完売。今年5月にエースコックとの間で商品化が決定し、かなり息の長い企画だったようだ。新聞記者が紙面以外で形に残るものを残すという珍しい企画のように感じる。
 産経ニュースWestのサイトを見ると、グローバルナビ「経済」のサブメニューに「それゆけ!大阪ラーメン部」がカテゴリとして一本立ちしているほどの力の入れようだ。開発の経緯などが逐一記事になっており、実際に食べながら読むとより味わい深いかもしれない。ラーメン部自体「勢いだけで結成された」とのことだが、味はともかくその勢いだけはウェブからも確かに強く伝わってきた。