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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

河北新報、英訳版の震災報道写真集と特別縮刷版を刊行

 日本出版販売はこのほど、上半期(10年12月1日〜11年5月31日)のベストセラーを発表、河北新報社の『報道写真集 巨大津波が襲った 3・11大震災』が総合ランキングで16位に入った。トーハン発表の上半期ベストセラーでも「単行本・ノンフィクション」で6位となっている。
 河北新報出版センターによると、現在9冊43万部を発行。地元の新聞社が出している写真集ということに加え、書店から「記者の目線で撮った写真の評判が良い」との反応が寄せられているという。
 また、6月18日には写真集の英訳版も初版1万部で販売。「英訳版はないのか」という問い合わせがあったほか、海外にも震災の状況を伝えたいとして、英訳版の発行に踏み切った。
 さらに同紙の震災関連紙面を集めた『河北新報特別縮刷版 3・11東日本大震災1カ月の記録」が竹書房から発行された。3月11日から4月11日までの号外、1面、2面、社会面、生活面を中心に震災関連の紙面をそのまま掲載。1カ月のドキュメントと、被災状況をまとめた地図も収録した。(以下略)
 (2011年6月20日付文化通信より)

 1カ月ほど前に震災関連の報道写真集が良く売れているという話題をメモしたが、やはり被災地の地元紙・河北新報の強さは際立っているようだ。
 海外からも注目を集めているためか、6月18日には英訳版を刊行。Amazonのレビューなどでも「英語版なども出版して海外の方々にもぜひ見てほしい」などの声もあった。解説文の英訳は、東北学院大学英文学科の教員・職員・学生のボランティアが河北新報社からの依頼により行ったとのこと。ぜひ海外のAmazonでも取り扱われるようになって欲しい。
【大学リリース】⇒河北新報報道写真集の英訳を本学災害ボランティアステーションが担当|東北学院大学
【購入はこちら】⇒3・11大震災 巨大津波が襲った<英訳版>:河北新報出版センター出版物のご案内
また、6月20日には震災関連紙面の特別縮刷版も刊行した。226ページ、フルカラーで1260円と手ごろな価格である。ただし、朝日や読売の特別縮刷版に比べ収録ページ数はやや少なく、朝日のように索引や目次はついていない。
 先行した読売と朝日の特別縮刷版同様、震災当日の号外から1カ月後の4月11日までの震災関連紙面を収録している。読売同様全ページフルカラーということもあり、写真やイラストで構成された紙面のインパクトが伝わってくる。
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 震災当日、自社工場での印刷ができなかったため、災害時相互協力協定を結んでいた新潟日報で印刷した1面と終面をつないだ紙面。発生から9日目の3月21日に、2人が救助された感動を伝える紙面をはじめ、避難所の様子や復興に向けた動きを詳しく伝える地元紙ならではの視点が存分に伝わってくる。

 

河北新報特別縮刷版 3.11東日本大震災1ヵ月の記録

河北新報特別縮刷版 3.11東日本大震災1ヵ月の記録


 惜しいのは、収録したのは朝刊の震災関連紙面のみで、夕刊がカットされてしまったこと。現在は消去されてしまったようだが、河北新報のウェブサイトには少し前まで震災関連紙面のPDFが掲載されており、そこには夕刊紙面も掲載されていた。仙台など都市部の動きが中心であったが、より地元の人たちの暮らしに密着した情報が掲載されていただけにカットされたのは残念。また、縮刷版を出版物として発売したためか、ウェブサイトから紙面PDFが消去されてしまったのも残念である。