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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読売新聞社、中学受験サイト「読売受験サポート」オープン

 読売新聞社は、中学受験をテーマにした会員制サイト「読売受験サポート」(http://yomijuken.jp/)を19日に開設する。首都圏と関西の大手学習塾9社の協力で、中学受験を検討している小学生と保護者の役に立つ情報を提供する。
 新サイトでは、多彩なコンテンツを「合格への道」「中学受験は読売から」「特集」「学校情報」「掲示板」の5コーナーに分けて掲載する。(中略)
 利用するには読売新聞社が運営する無料の会員制サービス「ヨリモ」への入会が必要となる。すべてのコンテンツを利用するには有料のプラス登録が必要で、月額420円(税込み)。読売新聞購読者は210円(同)の割引価格となる。
 (2011年5月16日付新聞之新聞より)

 朝日新聞社が華々しく電子版を創刊した翌日の5月19日、読売新聞社は中学受験の情報サイトをオープンした。会員制サイト「ヨリモ」を基盤とし、一部コンテンツを有料としている。
中学受験 読売受験サポート
 用意されるコンテンツは以下の5つ。ラインナップを見ると、小学生よりその親をターゲットにしているような感じだ。

  • 合格への道:各学習塾が作成した合格体験談や学習法、入試トレンドなど受験に役立つ記事
  • 中学受験は読売から:新聞を使った学習法や、新聞を使ったワークシート教材のダウンロード
  • 学校情報:全国700校の私立中学の所在地や連絡先、ホームページリンク集。このうち50校については入試スケジュールや行事案内など、学校発の情報を掲載
  • 特集:中学校長インタビューや学校ルポ。有料コンテンツとして教育専門家のコラムや動画によるアドバイス
  • 掲示板:中学校や塾、学習法など受験をテーマにして保護者同士が情報交換できる

 会員システムの基盤として「ヨリモ」を使い、プレミアムコンテンツを有料化、新聞読者には割引料金というコンセプトは「医療サイト ヨミドクター」と全く同じ構造。ヨリモの会員システムを生かした横展開といえる。
 子ども新聞のCMでも見られたが、最近の読売は「新聞を読む=頭がよくなる」みたいなイメージを積極的に押し出している。少しイヤらしい感じがしないでもないが、中学受験を考える親にとってインパクトは大きいだろう。また、受験の世界ではまだまだ朝日のブランドが強いため、あえて強いイメージを打ち出しているのかもしれない。
 電子版で有料化に大きく踏み込む朝日と、医療・受験といった専門サイトでの細かな課金を狙う読売。両社のデジタルメディア戦略が好対照に分かれたこの2日だった。