edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

朝・毎・読トップページをAppleの巨大広告が占拠(IEユーザー除く)

(追記:2010/12/20 朝日・読売の掲載期間は12/13から12/19までの1週間だったようだ。毎日.jpのみ早い段階で落としていた)
 12月13日、全国紙のウェブサイトであるasahi.com、毎日.jp、YOMIURI ONLINEのトップページに、Apple音楽配信サービスであるiTunesの巨大な広告が揃って掲載された。
 内容は「すべてを変えた音楽バンド」ことビートルズの音楽がiTunesで利用可能になったことを伝えるもの。長い間iTunesで取り扱いがなかったビートルズの楽曲は今年11月17日にようやく提供が開始されたが、それを強く印象付ける広告となっている。
 広告をクリックすることで、ビートルズの有名な音楽に合わせてビデオが流れる非常にリッチな広告だったが、何よりも驚いたのはそのサイズと配置された場所である。横幅935ピクセルに縦250ピクセルと従来とはかけ離れた巨大サイズの広告が、新聞社のウェブサイトにとって最も重要といえる主要ニュースの上に配置されている。まさに“占拠”という表現にふさわしいものだった。通常配置されているバナーや右サイドのレクタングルといった広告は取り払われている。
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 日本経済新聞やMSN産経、47NEWSや時事通信といった他の大手紙・通信社や、スポーツ紙のウェブサイトには掲載されていなかったが、日本を代表する3つの新聞社のトップページを占拠するというAppleの広告展開には圧倒されるものがあった。いったい、どういう条件を提示すれば3大紙のトップページを独占できるのか。期間についても12月13日の1日限定ではないようなので、契約した露出回数に達するまで表示し続けるということなのだろうか
 「トップページは新聞の1面に等しい」のような感覚で編集しているのであれば「乗っ取られた!」感じるくらいと許しがたい行為になるのかもしれないが、ネット広告として強烈なインパクトを与えるためにはこれくらい大胆にやらなければならないのだろう。
 面白いなと思ったのは、この広告がMicrosoftのInternet Explorerでアクセスしたときには表示されないということ。少なくとも自分が試した限りでは、WindowsのFirefoxSafariGoogle ChromeMacintoshSafariFirefoxでは表示されたが、WindowsのIE6/7/8では表示されなかった。IEに対応させるのが技術的に厳しかったのか、それともIEユーザーには見てもらわなくて結構ということなのか。おそらくは後者のような感じがするコメント欄で指摘をもらったが、HTML5のvideoタグにIEが対応していないという技術的な理由のようだ。