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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

EZニュースEXの会員数が100万人突破

 朝日新聞社とテレビ朝日、KDDIは27日、共同で運営するau携帯電話向け情報配信サービス「EZニュースEX」の会員数が100万人を突破したと発表した。これを記念し、特製クオカード(5000円分)を会員200人にプレゼントする総額100万円分のキャンペーンを28日から行う。
 EZニュースEXは09年6月にサービスを開始。当初は最新機種を対象にしたアプリ版のみだったが、同年9月1日には従来型機種向けにau携帯電話のインターネット接続サービス「EZweb」を使ったweb版を始めたことで、100機種以上に対象が拡大。それ以降、会員数が大きく増えた。
朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?

 朝日新聞社とテレビ朝日、KDDIの協業であるau携帯電話向け情報配信サービス「EZニュースEX」の会員数が100万人を突破したと発表した。2009年6月にサービスを開始して16カ月での達成となる。
 収益の試算をすると、250円×100万人×12カ月で30億。3社の協業であるから、単純に3で割ると年間10億円の収入となる。
 この数字が多いか少ないのかということだが、朝日側から見るとおそらく従来の公式サイトの枠組み(コンテンツプロバイダとしての参加)で考えればかなり多い数字と言えるだろう。しかし、KDDI側から見て他キャリアの同種のサービスと比較すると、物足りない数字ではないだろうか。以下はNTTドコモが2005年に開始したiチャネルの契約件数である。月額157円とEZニュースEXと比較すると割安だが、会員数の伸びは4カ月で100万、1年半で1000万と驚異的スピードである。2008年末で1623万契約にまで達している。
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 (NTTドコモレポートNo.63「iモードの歴史と進化(PDF)」より)
 KDDI朝日新聞社にとっての誤算は、ここまでiPhone等のスマートフォンの伸びが大きいとは予想できなかったことだろう。また、au独自の規格であるBCMCSを使うことで何百万台の携帯端末に一斉同報できるという機能の魅力も、twitterのようなウェブ上のリアルタイムメディアの登場によっていくぶん薄れてしまったように感じる。2年前にサービスを開始できていれば、もっと会員数の伸びは大きかったのではないだろうか。