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シャープ電子ブックストア、日経・朝日・毎日・北海道・西日本が参加予定

 シャープ株式会社は27日、電子書籍事業戦略に関する説明会を開催し、クラウド型の電子ブックストアサービス「GALAPAGOS(ガラパゴス)」を2010年12月よりスタートすることを明らかにし、同時に専用タブレット端末2製品を公開した。
 「GALAPAGOS」は、自動定期配信サービスを備えたクラウド型の電子ブックストアサービス。新聞や雑誌などの有料コンテンツが専用端末に自動配信され、購読することができる。また、ユーザーの購入履歴に基づいたおすすめの電子書籍コンテンツの無料体験版が自動的に配信され、そのままオンラインで決済して購入することもできる。12月のオープン当初は新聞、雑誌、書籍など3万冊をラインナップするとしている。
 タッチ対応のタブレット端末2製品は、7月20日に行なわれた説明会で披露されていたもの。Android OSを採用し、ホームタイプの10.8型(1,366×800ドット)とモバイルタイプの5.5型(1,024×600ドット)の2モデルで、前者はブラック、後者はレッド系とシルバー系の本体色を用意。IEEE 802.11b/g対応の無線LANを搭載し、3Gには対応しない。
【PC Watch】 シャープ、電子ブックストアサービス「GALAPAGOS(ガラパゴス)」 〜専用タブレット端末2製品も

 シャープが国産の電子書籍総合プラットフォームおよび電子書籍端末の発売を今年12月に行うことを発表した。名称に「GALAPAGOS(ガラパゴス)」という、どちらかというとネガティブなイメージの強い言葉を使うというやり方で、Twitterでは話題になっていたが、業界的にはどの社が参加するのかというところに注目。
 インプレスのPC Watchの記事に掲載された写真によると、提供予定と銘打たれたのは日本経済新聞、朝日新聞、北海道新聞西日本新聞の一般紙4社と、スポーツニッポンと日刊スポーツのスポーツ紙2社。
自動定期配信サービスの1つ、日本経済新聞電子版:PC Watch
提供予定とされる新聞サービスの例。なお、これらはダウンロード方式を採用しているため地下鉄などの車内などでも楽しめるとしている:PC Watch
 日経の参加は2009年のデジタル家電・ITの総合展示会であるCEATECで、シャープの端末を使用した電子版のデモを行っていただけに意外性は少ない。また、毎日新聞と西日本新聞はソフトバンクが運営する新聞・雑誌読み放題サービスの「ビューン」に参加しているが、配信するデータはビューンと同じく画像形式なのか、それともシャープの端末用に作り変えてくるのかどうかがポイント。
 サプライズはなんといっても朝日新聞。先日ソニー、凸版印刷KDDIとの協業で電子書籍の事業企画会社を立ち上げただけに、シャープの運営する電子書籍プラットフォーム立ち上げにも参加してくるとは少々意外だ。また、地方紙では2番手の部数を持つ北海道新聞が名を連ねているところも注目したい。