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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

関東で新聞のバーター輸送開始 千葉を毎日、埼玉を産経が担当

 毎日新聞社と産経新聞社は15日、両社の印刷工場で印刷する産経新聞、SANKEI EXPRESS、フジサンケイビジネスアイ、サンケイスポーツ、毎日新聞およびスポーツニッポン新聞の各紙について、バーター輸送を行うことで合意し、本契約を交わした。23日からスタートする。
 今回、合意したのは千葉西北地区(毎日・越中島工場、産経・千鳥センター)と埼玉東部地区(毎日・越中島工場、産経・江東センター)のバーター輸送。
 千葉を毎日が担当、埼玉は産経が受け持つ。店着時間に若干の遅れが生じるが、厳守を原則として、両社販売局および販売各店の協力と理解を得て実現した。対象となる具体的な市町村名や、部数は公表していない。
 両社は今回をモデルケースとして、今後は都内地区での協力も探っていきたいとしている。
(2010年9月21日 ジャーナリスト新聞「全国2紙 新聞をバーター輸送」)

 千葉と埼玉で毎日新聞と産経新聞が相互輸送を開始する。バーター輸送ということなので、費用は発生させずにお互いのエリアをカバーするという意味だろう。地方ではなく、部数が比較的多い首都圏に近い地域でもこのような動きが出ていることは驚いた。
 わざわざ記事で「店着時間に若干の遅れが生じるが、厳守を原則として」と書いているところが少し気になる。当然、巡回する販売店の数は増えることにより、店着が遅れる店も増えてくるだろう。千葉や埼玉だと東京都心への通勤に時間がかかる人も多いだろうし、新聞の愛読者である老年層は朝が早い。配達時間に影響が出ないことを願う。