edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

毎日、iPadのeラーニング教材を提供 「ニュース検定」を高校生に

 28日より国内でも販売が始まったiPad。紙媒体との競合あるいは融合が話題になる中、毎日新聞社が早くもiPad向けのコンテンツを配信すると発表し、話題になっている。
 これは学校法人博多学園の発表により明らかになったもの。傘下の博多高等学校では、既報の通り今月末より生徒と教職員を対象に「iPad」を100台導入し生徒に無償貸与するが、その第一弾コンテンツとして、毎日新聞社の協力のもと、毎日教育総合研究所が提供する「ニュース検定公式テキスト」を活用したiPad向け副教材を導入し、生徒の時事能力強化を目指していくと発表した。コンテンツは毎日新聞社が主体となって博多学園へ提供していくという。
 博多高等学校では以前より授業の教材として新聞を活用しており、今回のiPadを利用したeラーニングの第一弾として最適と考え、「ニュース検定公式テキスト」を活用したiPad向け副教材導入を決めた。
 この副教材では、今の時代を読み解くために必要な政治、経済、暮らし、国際問題、社会・環境の5テーマから問題を厳選してバランス良く出題。iPadを通じて正誤の生徒情報が集約されるので、教職員は生徒の苦手箇所を手軽に集計し、把握することができる。
iPad業界にあの新聞社が早々殴り込み 博多高校のeラーニングシステムにコンテンツ提供 | Techinsight

 この週末、iPadをあれこれいじくり倒していた人が(自分も含め)多かったと予想されるが、そんな中iPadを教育現場に使おうという学校に、毎日新聞社が教材を提供するという話題があったのでメモ。
 以前から毎日新聞社は「時事ニュース検定」という事業を行っており、小学生から社会人までの幅広い年代に対し時事問題に対する基礎教養を検定している。そこで培われた教材・問題作成のノウハウが生かされているものと思われる。
 これを実施する博多高等学校は4月26日の時点でiPadを100台導入し、学生・教職員に使わせ「電子書籍化された副教材を活用した次世代 型eラーニングをはじめとする全く新しい教育をスタートする」ことを発表している(公式リリース)。教育現場での時事問題の理解と学習にiPadが絶対必要かどうかはともかく、これまで培った資産の有効活用の1つとしては面白い取り組みだろう。