edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

大手4紙の財務比較、日経・朝日と産経・毎日の差は歴然

お財布事情は毎日が一番……主要新聞社の短信から有望性を試算してみる:ガベージニュース
 朝日・日経・毎日・産経の4社について、EDINETや自社HPにアップされている決算短信を参考にしながら簡単な財務分析を行った記事。2009年の前半期の決算短信から、流動比率、手元流動性自己資本比率売上高営業利益率、売上高伸び率、固定資産投資の各項目について業界内での相対比較が行われている。リンク先記事を見れば要点がきちんとまとまっているが、自分用メモ。

  • 流動比率で朝日の216.9%、日経の164.9%といった数値はさすが。金払いは良さそう。
  • 自己資本比率も日経55.1%、朝日48.2%と、両社は財務的にはまだまだ健全。
  • 逆に流動比率で毎日の73.5%、産経の84.5%といった数値をみると急に不安に。
  • 自己資本比率を見ても落差は歴然。産経12.9%、毎日16.5%ということは、資産のうちかなりの部分を借金(負債)が占めているということ。
  • 売上高伸び率は全社マイナス。市場の縮小が数値でも表れている。
  • 売上高営業利益率は産経以外マイナス。各社とも売り上げが減少する中、唯一のプラスとなった産経は相当なリストラをやったのだろう。

 このブログをチェックしている業界の関係者さんは、ぜひ自分の属する会社について、簡単に財務分析をやってみるといろいろと興味深いことがわかるかもしれない。だいたい5〜7月くらいの業界紙に各社の前年度決算が載るので、そちらを参照して数字を当てはめてみると勉強になる。
 ちなみに自分が参考にているのは以下の本。財務3表と呼ばれる「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」それぞれの持つ意味と、各表の繋がりを非常にわかりやすく解説している。初心者でもスラスラ読めると思う。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)