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電通とヤッパ、Googleケータイでも雑誌の有料配信 国内3キャリアに対応

 電通とヤッパは2010年3月30日、Android OSに対応した電子雑誌アプリを開発中であると発表した。両社の提携事業である電子雑誌の有料配信サービス「MAGASTORE」を利用するためのアプリで、2010年6月以降にAndroid OS搭載の端末向けに提供を開始する。
ニュース - 電通とヤッパ、Android向け電子雑誌アプリを提供:ITpro

 国内の雑誌出版社28社の39雑誌がラインナップされている雑誌の電子配信「MAGASTORE(マガストア)」がGoogleケータイ「Android OS」で電子雑誌アプリを開発中であることを発表。開始時期は6月以降とのこと。
 昨年9月にiPhone/iPodTouchアプリで始まったマガストアだが、その後順次対応機種は増え、

  • 2009年11月にSoftBank MobileのWi-Fi対応端末で対応
  • 2010年2月よりNTT Docomoの905シリーズ以降の端末で対応

 と、着々に対応機種を増やしていた。今回の発表でAndroid OSに対応したアプリを開発することにより、KDDIスマートフォン「IS01」に対応。これで国内3キャリアに対応することになる。また、NTT Docomoの「Xperia」、SoftBank Mobileの「HTC Desire(ディザイア)」といったAndroid OS端末にも対応していく予定とのことだ。
 おそらく雑誌有料電子配信の本命は今月末発売予定のiPadに違いないが、それより前にケータイの3キャリアにがっちり対応させてきたのはすごい。しかもiPhone OS、Android OSといったグローバルプラットフォームだけでなく、ドコモ・SoftBankといったドメスティックなプラットフォームにも既に対応させているところはさすが。このあたりはヤッパの技術力の高さと、電通の全方位対応戦略のなせる技だろう。
 技術的なプラットフォームはすでに構築されたので、普及のためには売り方の問題次第という気がする。1記事30円とか50円で買えるならそれなりに受け入れられるのではないだろうか。