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朝日と読売が記事の相互利用を開始 鹿児島で4月から

 朝日新聞と読売新聞は4月1日から、鹿児島県内の一部地域で記事交換に乗り出した。両社とも、鹿児島県内には鹿児島総局(読売は「支局」)をはじめ、鹿屋、薩摩川内、指宿、奄美、霧島の5つの支局(読売は「通信部」)の取材拠点があるが、両社の記事によれば、「読売は指宿通信部管内で、朝日は霧島支局管内で取材した自治体の発表や行事、季節の写真ものなどに限定」して記事を交換し、独自取材をさまたげるものではないと説明している。
朝日と読売が「記事交換」 新聞業界で始まったリストラ (2/2) : J-CASTニュース

 4月1日から鹿児島県内で朝日新聞と読売新聞が一部地域の記事の相互利用を開始する。毎日新聞が四方八方の地方紙に声を掛けて記事購入を進めている一方で、ライバル紙同士の協力体制も始動する。
 両社の媒体資料によると、鹿児島県内の発行部数は朝日が26,868、読売が33,689。世帯普及率は3〜4%といったところ。いずれも夕刊はない。地域の細かな話題は県紙がカバーするので、朝日や読売を取っているのは複数紙の購読が前提の官公庁や学校、会社や店舗が大半を占め、一般家庭でも県紙との併読が前提(もしくは古くからの朝日ファンか巨人ファンを含む読売ファン)となるのではないだろうか。
 そういう購読者のニーズはまず全国ニュース、次いで中央と地元との関係にあるだろう。だとすれば地域の話題にそこまで力を入れなくても良く、県庁所在地の拠点に人を集め取材していったほうが、結果的に購読者のニーズに合った情報提供ができるという判断もありえる。