経営悪化に苦しむ毎日新聞社の改革計画
先月発売され、業界関係者がこぞって読んだ(と思われる)週刊東洋経済2月20日号「新聞・テレビ断末魔」では経営悪化の状態をけちょんけちょんに書かれていた毎日新聞社だが、社内ではどのように経営改革を考えているのか、その一端が伝わってくる内部関係者からへの取材が業界紙FACTAに出ていたので概要をメモ。
人員削減
- 今年の新規採用は昨年の半分以下の二十数人に絞る。
- 定年などで退職する約100人分が減員となる。
- これが10年続ければ、現在約2800人の社員は約 1800人となり、地方支局の大幅なリストラをしなくても組織のスリム化は進むとみている。
地方紙との連携
夕刊の廃止
- 「北海道で夕刊をやめたが健闘している」と同社関係者。次の改革は夕刊廃止による朝刊の質向上。
FACTA記事のソースは「社内関係者」とのことなので、これらの見通しがどの程度実現するかはまさにこれから次第。マスメディア内部からの視点として「脱発表ジャーナリズムにより報道の質を高める」が至上命題であることは当然だとしても、第三者の視点からすればまだまだコストを削れるところがたくさんあるんだろうなあ…。