edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

デイリースポーツ電子版が2月開始、3月からは月1890円

 デイリースポーツ社は、日刊紙「デイリースポーツ」の紙面をPCで閲覧できるサービス「デイリー電子版」を2月1日から開始する。購読料は1カ月 1890円。長期購読による割り引きも用意する。2月28日までは無料期間とし、3月1日から有料に移行する。
デイリースポーツ電子版が2月1日スタート、月額1890円 -INTERNET Watch

 昨年11月に神戸新聞が発表したデイリースポーツ電子版が2月から開始されることが正式に発表された。値段は月1890円と、デイリースポーツ東京版の1カ月購読料金2955円に比べ4割近く安い。長期割引も導入する予定とのことで、「電子版単独は安くせず、紙との併読はお値打ちに」という先日の日経の価格戦略とは対照的だ。
 下記のURLでサンプル版を閲覧できる。
デイリースポーツ電子版サンプル(新しいウィンドウが開きます)
 開発は徳島の四国システム開発が手がけている。徳島新聞社の統合データベースを手がけるなど、新聞社関係の仕事を請け負っているシステム会社のようだ。
 紙面そのままのイメージを配信するソリューションとして実績のあるものとして、てっきりヤッパ社のYappa Online PaperかウェイズジャパンのHyperZoomあたりを使うかと思っていたのだが、地方の企業が構築を手がけている点が興味深い。まだデファクトスタンダードとなるプラットフォームが定まっていないことが影響しているのだろう。当然、周辺の新聞社に「お宅もやりませんか」と声かけをしているものと思われる。
 とりあえず、実績のある「紙面そのまま」の電子新聞配信ソリューションとしては以下の3つをメモ。

  • ヤッパ社のビューア:産経新聞Netview、産経新聞iPhone版、読売新聞地方版(yorimo会員向け)
  • ウェイズジャパン社のHyperZoom:日刊ゲンダイ競馬面、地域紙や業界紙のポータル「新聞オンライン・COM」
  • 四国システム開発のビューア:デイリースポーツ電子版

 あくまで「紙面イメージを見る」という点に関する個人的な感想としては、「ヤッパ社」のビューアが一番使いやすく洗練されているように思う。デイリースポーツ電子版はちょっと野暮ったく、動きも重たい印象がある。3月の課金開始に向けもう少しブラッシュアップして欲しい。