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テレ朝とTBSがYoutubeに公式チャンネル ニュース番組も提供

 米インターネット検索大手グーグルは29日、TBS、テレビ朝日とライセンス契約を結び、グーグルの動画投稿サイト「ユーチューブ」にニュース番組などの配信を始める、と発表した。民放キー局が本格的にユーチューブに動画を提供するのは初めてという。
 ユーチューブ上のニュース番組の配信は同日から開始。ユーチューブ内に設けられたTBS、テレビ朝日の専用チャンネルで視聴することができる。動画コンテンツを充実させたいグーグルと、配信先を増やしたいテレビ局の思惑が一致した。
ユーチューブに番組配信 テレビ朝日とTBS、キー局初 - 47NEWS(よんななニュース)

 これでTokyoMXくらいしか対象がなかったGoogleニュースの動画コンテンツにテレビ朝日のANNニュースとTBSのNews-iが対象になることが予想される。Googleニュースもテキスト記事と写真、動画の融合がより進んでいくのだろう。

 これまで公式チャンネルをもっていたのはNHKくらいだが、NHKは番組宣伝くらいしか流しておらず、ニュース番組とはいえコンテンツそのものをYoutubeのプラットフォームに提供するのは初めてとのことだ。
 ざっと見ると、テレビ朝日の「テレビ朝日チャンネル」は番組宣伝のPR動画がメイン、「ANNニュースチャンネル」でニュース番組を提供している。現時点ではTBSはニュース番組の提供のみのようだ。
 それにしても、こんなことを言っていた時代(2006年〜2007年ごろ)から考えると隔世の感があるなあ…それだけYoutubeの違法動画対策も機能してきたのだろうけれど。

(追記 9/30 1:04)ITmediaに記者会見の内容を詳しくした記事が出ていた。YouTube側で権利者がアップした動画と同じものや似たものを自動で照合するシステムを実装しており、それがテレビ局に「実用に足る」と認められたとのこと。

 YouTubeは、権利者が登録した動画について、同じ動画や似た動画を自動で照合する「Content ID」システムを運用。各局も検証に参加し、「精度・スピードなどで実用に足る」(テレビ朝日の古川柳子クロスメディア専任局長)と判断した。「世界最大の動画サイトで違法動画を駆逐できるのは、動画ビジネスにとって大きなプラス」と、TBSの氏家氏は話す。
 ただ両社とも、現状の対策だけでは満足してはいないようだ。YouTubeには今も、テレビ番組を無断でアップロードしたとみられる動画が並んでおり、著作権侵害動画の駆逐はできていない。「今後もシステムを詰めていきたい」(TBSの氏家氏)と、YouTubeと連携しながら違法動画対策を進めていく。
キー局がなぜ今、YouTubeに テレ朝とTBS、“かつての敵”と手を組む - ITmedia ニュース

 そういえば読売テレビが作った違法動画削除支援ツールの「とりし丸」はどうなったのかなあ。YTVはまだ使ってるんだろうか。
【参考】⇒読売テレビの違法動画削除支援ツール「とりし丸」 | スラッシュドット・ジャパン