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朝日新聞デジタルメディア本部長、CNET買収や今後のネット事業を語る

 最近、講談社や小学館と組んで辞書サイトkotobank(コトバンク)を立ち上げたり、twitterでサッカーの日本代表戦を実況してみたり自社製携帯サイトCMSのソリューション営業を開始したりとネット上で様々な話題を提供している朝日新聞社のデジタルメディア本部長へのインタビュー記事。新聞との論理との間で悩みつつも、ネット事業の今後について真剣に考えている様子が伺える。

 (CNETについては)コンテンツ面における高い専門性を評価している。そして、同時にネット専業でやってきた営業力にも期待したい。私どもの営業体制は8割方が新聞の広告営業から来ている。我々にないノウハウ、新しい刺激を望んでいる。何よりこれまでの朝日新聞社とは異なるカルチャーを作って行ければと望んでいる。
(中略)
 今回のCNET買収のような話は手間もエネルギーも相当かかるが、基本的には外部と組んで拡張し、新聞とは一線を画していきたい。どうしても新聞の論理だと「できること」「できないこと」ということが出てきてしまう。例えば、現状では選挙対応人員が必要な時期。だが、来月選挙があるから人が割けない、先延ばしにしてしまうというのはネット事業においてはあり得ない話。ネット事業は、本来、もっとスピード感を持って展開していかなければならないはずだ。そのためにも、ネット事業の文化を社内で作っていく必要がある。事業に主眼を置いてやっていく人間を増やしていかなければならない。
 ⇒「CNET買収で朝日新聞とは異なるカルチャーを作る」---朝日新聞社 デジタルメディア本部本部長 大西弘美氏:ITpro

 また、新しくできるCNETの運営会社については社長を朝日新聞から出すとのこと。新聞で育った人をトップに据えることには賛否両論ありそうだが、CNETを朝日のカラーに合わせるのではなく、新たなトップが朝日がCNETの良い部分を吸収し、事業の舵取りを進めていくことを期待したい。