ANY連合がいよいよ攻勢本格化／時事通信は消滅か？

雑誌Voiceに載っていた新聞業界再編のお話がYahoo!で読めるようになっていたのでメモ。
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概要は以下の通り

• 朝日・日経・読売が共同で始めたウェブサイトあらたにすは３社統合の「象徴＝カムフラージュ」であり、本当の狙いは印刷・輸送・販売網の集約化。
• 読売は都内と千葉向けの２０万部を朝日の工場に印刷を委託、朝日は四国の１５万部を読売系の工場に印刷を委託するという協業が具体的に進んでいる。
• 次の狙いは京阪神と北九州か。人口が多く交通網が発達しており、なおかつ地方紙のシェアが相対的に低い。
• 時事通信は存亡の危機。これまでは筆頭株主だった電通株の売却でしのいできたが、株安でこれ以上売れない。共同通信がこれまで時事の強みの行政情報サービスに参入した現在、電通には救済する意思はないのでははないか。
• 時事通信は既得権として記者クラブへの加盟権を持っている。もし消滅するとなれば（新規参入などで）業界再編につながる可能性が高い。

リアル「信長の野望」のような表現が若い世代には面白く読めるかも。

　全国に散らばる『毎日』と『産経』のシェアを取ったANYが次に狙いにいくのは、地方紙であることは目に見えている。
　石高が高く（人口が多い）、地の利があり（高速道路の充実など）、兵站が容易（工場からのアクセス）、地元の豪族（ブロック・地方紙）の勢力が弱いところが狙われる。むろん、近接して人口が多い都市がある「面」的なエリアであるほうが望ましい。
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　戦国時代であれば婚姻で関係を深めたが、新聞では印刷委託というカードが使われる。広島県の『中国新聞』、『南日本新聞』が『朝日』を印刷している。とくに、『中国』は遊園地を買収し、最新鋭の工場を建設、4基の輪転機を備え、全国紙の戦略を逆手にとって全方位外交で生き延びる布石を打っている。
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