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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

熊本地震1周年でLINEに特集ページ 熊日・西日本・大分合同が記事提供

 1カ月近く前の話題ではあるが、熊本地震で最初の震度7の揺れとなった「前震」から1年となる4月14日から17日午前11時まで、無料通信アプリLINEが「熊本地震から1年 被災地を支えた絆」という特集コーナーを開設した。アプリの「ニュース」内に大きく入口を設け、関連記事や写真などを掲載した。

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 特集コーナーは熊本日日新聞西日本新聞大分合同新聞の3社がコンテンツ提供を行った。読み物系の記事が中心で、記事は「先が見えない~揺れる人たちの歩みを追う~」「善意の輪を広げたい~全国の支援に感謝」「熊本城復旧へ|歴史的な一歩~」といった10個程度のテーマにそれぞれ分類。被災地の現状と課題を伝える構成となっていた。

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 4月17日午前11時までの期間限定であったため、現時点では読むことはできないのが少し残念だが、個人的な印象としてLINEニュースはこれまでエンタメやスポーツ、ファッションや恋愛といった、若者向けの話題の方にウェイトをおいた編成であったように感じていたので、「震災1周年」というテーマを大きく扱い、地方紙と共同で正面から取り組んだ姿勢に驚いた。

 LINE上でユーザーに直接ニュースを配信できる「LINEニュースアカウントメディアプラットフォーム」は、2015年12月の開設以来150の媒体(2017年4月18日現在)が参加。全国紙でも4月18日に読売新聞が参加したことで日経以外の4社が揃った。

 また、地方紙*1の参加も増加しており、昨年9月16日に調べた時点から新たに山形新聞長崎新聞日本海新聞大阪日日新聞の4社が参加している。リリースでは媒体社から「満足度81.5%」と評価されていることを取り上げ、「読者層が拡大した」「従来にはない層に届けられる」「編集権・編成権が媒体側にある」といった声があることを紹介している。

[参考]⇒【LINE NEWS】「LINEアカウントメディア プラットフォーム」に読売新聞、anan、いぬのきもち・ねこのきもちなど新たに22メディアが参画 | LINE Corporation | ニュース

 若者から主婦、シニア層までLINEのユーザーが拡大する中で、地方新聞社のコンテンツも積極的にピックアップしていく姿勢が感じられる。圧倒的なユーザー数を持ち、ユーザーに直接届けることができる影響力の大きいサービスだけに、うまく新聞社の企画キャンペーンと連携できれば効果も大きいだろう。

 Yahoo!ニュースが「ニュース特集」を設け、ノンフィクション作家やフリージャーナリストと積極的に連携し、従来の硬派雑誌ジャーナリズムが担ってきたような社会の課題を発掘して光を当てるような記事を発表しているように、LINEニュースも「たくさんのユーザーに読まれれば良い」というフェーズから、公共性を帯びていることを認識し、社会の課題に向き合っていく姿勢が生まれつつあるのかもしれない。

*1:ここでの地方紙は共同通信の加盟社と定義