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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

中国新聞が空き家見守りサービス開始 販売店スタッフなどが月1巡回

メモ

 中国新聞ちゅーピーくらぶは9月15日から、会員やその家族が所有する空き家を定期的に点検する「空き家見守りサービス」の申し込み受け付けを始める。最寄りの中国新聞販売所などのスタッフがサービスを提供する。
 対象は広島、呉、廿日市、大竹の4市と広島県海田、府中、熊野、坂の4町にある空き家。月1回、中国新聞販売所または業務提携先の業者のスタッフが空き家に出向き、窓や扉を開放し換気▽蛇口を開けて通水▽建物内外を目視点検して異常の有無を確認▽配達物の整理―を行う。作業や点検の結果を記載した写真付きの実施報告書を会員に送付する。
 料金は6カ月コースが4万2千円(税別)、12カ月コースが8万2千円(同)。サービス利用には、事前に会員と担当スタッフが対象物件に出向いて一緒に作業内容を確認する手続きや契約書の締結、料金の一括支払いなどが必要になる。
(2016年9月21日付新聞之新聞より)

 増加を続ける「空き家」が社会問題化する中、中国新聞が「空き家見守りサービス」を9月15日に申し込みの受け付けを開始した。新聞販売店のスタッフが定期的に巡回点検を行うことが特徴で、新聞代・折込チラシに次ぐ第3の収入を探る試みの一つと考えられる。

[サービス紹介]⇒空き家見守りサービス
20160927202328

 サービス内容は下記の6項目となり、月1回の巡回後は写真つきの報告書を依頼主へ郵送する。

  1. 窓や収納、押し入れを60分程度全開にして空気の入れ替え
  2. 水道の蛇口を1分間開け匂いやサビの防止
  3. 室内および外周の目立ったゴミを掃き掃除で除去
  4. 雨漏りや壁・床の剥がれの確認
  5. チラシなどの処分と郵便配達物を報告書に同封しての郵送
  6. 屋根や壁の目視点検と庭木や草花が境界を超えていないかの確認

 樹木の剪定や雑草抜き、建物の補修などには対応しない。また、点検日の指定も原則として不可となる。

 料金は1回コースが8,000円、6カ月コース(6回)が42,000円、12カ月コース(12回)が82,000円(全て税別)。なお、中国新聞の会員組織であるちゅーピーくらぶ会員が加入できる、水まわりの修理やカギ紛失などの生活トラブル駆けつけサービス「ちゅーピーくらしサポート会員(年会費5,000円)」は6カ月コースを1,000円引き、12カ月コースを2,000円引きで利用可能だ。大手不動産会社の同じようなサービス*1*2と比較すると、若干安めの値段設定となっている。

 記事によると、作業を担当するのは「新聞販売店または業務提携先のスタッフ」とあるが、この業務提携先はサービス紹介サイトにバナー掲載されている「MARUYAMA株式会社」と思われる。こちらの会社は広島市の住宅リフォーム業者で、空き家の管理代行をサービスメニューの一つとして扱っている。おそらくはこの会社から点検業務のノウハウや依頼者への実施報告書の書き方などのレクチャーを受けるのではないかと思われる。

 空き家などの見回りや点検を行う上で欠かせないのが、安心して不動産管理の一部を委ねられる「信用」だろう。セコムやアルソックなどの警備業者、不動産会社などがそういった意味では候補として思い浮かぶが、昔からその地域に根を張って営業し、地元のことをよく知る新聞販売店にもその資格はありそうだ。
 
 発行本社も不動産やデジタルなど紙以外の収入を求める中、新聞販売店にもその流れは広がっている。朝日のように野菜の配達やマンション管理業務支援などに乗り出す例もある。新聞配達を通して地域を毎日駆け回っているからこそ得られる「気づき」を、空き家見守りサービス業務の中で生かせる部分があるのではないだろうか。
 

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*1:例1 三井のリハウスの「空家・空地巡回サービス」:月7,650円(税別)

*2:例2 住友不動産販売の「ステップ空き家巡回サービス」:月9,000円(税別)