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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

沖縄タイムス、地方紙初のSIMと電子新聞セット販売開始 2年契約でタブレット無料

メモ

 沖縄タイムス社は1日、通信事業を展開するレキオス(那覇市、宜保文雄社長)と業務提携し、電子新聞と通信がセットになったプランを販売する。全国紙では先例があるが、日本新聞協会加盟の地方紙としては初の取り組み。
 LTE回線を使用しているため、通常のインターネットも利用でき、3ギガプランが月額3980円、8ギガは4980円(いずれも税別)。2年契約が条件でタブレット端末が無料でプレゼントされる。端末は10インチのASUS「ZenPad10 Z300CL-BK16」。タイムス電子版のアプリがインストールされており、タイムス本紙のほか告別式案内、ワラビー、住宅新聞などが読める。
電子新聞2年契約でタブレット端末無料 レキオスモバイルと沖縄タイムスがコラボ |沖縄タイムス+プラス

 沖縄タイムス社は9月1日から、沖縄県内で賃貸アパート経営やMVNO仮想移動体通信事業者)として通信事業を展開するレキオス社と業務提携し、沖縄タイムス電子版と通信回線をセットにした販売を開始した。2年契約を前提に、ASUSSIMフリータブレット「ZenPad10」が無料でプレゼントされる。申し込みはレキオスモバイルのウェブサイトまたは店舗で行える。

デジタル局 | タイムス×レキモ コラボ企画始動!! | 沖縄タイムス+プラス
20160906173501(画像はレキオスモバイルの紹介チラシより)


 沖縄タイムス7月22日にiOSとAndoridで電子版アプリをリリースし、これまではウェブブラウザでの利用となっていた紙面画像の閲覧を、アプリで行えるようになった*1。これにより、より鮮明かつスムーズに紙面を閲覧できるようになり、号外や速報ニュースのプッシュ通知や記事のスクラップ機能なども利用できるようになった。タブレット端末にはあらかじめ電子版アプリがインストールされており、通信回線もセットのため、契約したらすぐに電子版を利用することができる。

 無料でプレゼントされるASUSのZenPad10は、楽天モバイルなど格安SIM大手の端末セットプランでも採用されている機種であり、防水機能などはないが、性能と価格のバランスの取れた端末だ。価格コムで値段を調べるとだいたい3万円弱で販売されている。

沖縄タイムス電子版の単体価格が税込3375円で、格安SIM業者でデータ量3GBで通信回線を契約すると月900円くらいが相場なので、税込3980円で3GBまでの通信回線がつき、そこにタブレットまでついてくる価格はお得感がある。なお半年以内の解約は39,800円の違約金が発生し、以降半年ごとに徐々に減っていく。2年目以降の解約は違約金が発生しない。

 端末と電子新聞のセットプランとしては、古くは2012年に朝日新聞デジタルがiPad(WiFiモデル)とのセット販売を行った事例がある。最近では、格安SIMの普及による通信料金の低下とともに通信回線も含めたセット販売も始まっており、毎日新聞がAndroidタブレットとのセット価格を提供したり、格安SIM大手のU-NEXTがiPadと日経電子版とのセット商品を提供するなど徐々に広がっている。また、読売新聞は端末自体はレンタルという形ではあるが、新聞読者を対象に読売タブレット+通信回線をセットにした商品の試験販売を行っている。
 
 今回の沖縄タイムスの取り組みは新聞協会加盟の地方紙としては初の試みとなる。月額料金も前述の全国紙に比べ抑えられており、地元の通信事業者と提携した販売ルートも設けるなど、商品化に至るまでの努力の跡が伺える。地方紙は全国紙と比べ地域の販売店との結びつきが強い傾向にあり、ともすれば新聞販売店を存在意義を飛び越してしまうような施策に対し、販売店側からの反発はなかったのかは気になるところ。読売が首都圏の一部販売店でタブレット端末の営業テストを行っているように、沖縄タイムスも将来的に意欲のある販売店でSIM付きタブレットとセットで電子新聞を売ることも視野に入れているのかもしれない。

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*1:アプリには産経、毎日、道新、東京、新潟日報などの紙面ビューアアプリの提供で実績のあるSlow-walkers社の電子新聞ソリューション「ePaper」を採用