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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

報知新聞がコミケに出展 スポーツ紙初、初音ミク新聞など販売

  東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている日本最大の同人誌即売会コミックマーケットコミケ)90」の企業ブースに、スポーツ紙の「スポーツ報知」(西2ホール2914)が初めて出展した。ブースでは、タブロイド新聞「初音ミク特別号」(500円)を販売するなどアピールした。コミケ出展を企画した報知新聞社の企画本部兼企画報道部の斉野民好課長は「こんなに来てもらえるとは。成功すれば継続して出したい」と話している。
コミケ90:スポーツ報知が初出展 “オヤジメディア”の心意気を - 毎日新聞

 8月12日~14日に東京ビッグサイトで行われたコミックマーケット90(コミケ90)に「スポーツ報知」を発行する報知新聞社が企業ブースに出展した。スポーツ報知はこれまで「魔法少女まどか☆マギカ」や「初音ミク」など、アニメやネット上での人気キャラクターなどの“オタクカルチャー”をテーマしたタブロイド新聞を発行・販売しており、その延長としての試みと言えそうだ。

 ブースではタブロイド新聞の他に、版権元とタイアップしたTシャツやトートバッグ、クリアファイルなどを販売した。また、宣伝のために女性コスプレイヤー2名も専属で用意。コミケに合わせてブースで販売するグッズを紹介する特別の号外を発行し、2日間で4000部を配りきった。

 報知は1カ月前から告知用のブログとツイッターを立ち上げ、販売するグッズやタブロイド新聞を紹介したり、準備の裏側や当日販売の模様を随時レポート。一緒に参加するコスプレイヤーの写真を掲載するなど、精力的な情報発信を行っていた。準備には社内の部局を横断した社員有志10人ほどが関わり、コミケ当日は出展した2日間で社員のべ20人が参加。コミケ現場の雰囲気を肌で味わったようだ。

[公式ブログ]⇒報知がコミケ!!
報知がコミケ公式ブログ
ツイッター]⇒報知@C90ありがとうございました (@hochi_comiket) | Twitter
 
 スポーツ紙は2011年頃からエンタメ・スポーツの特定テーマや、劇場映画の公開に合わせたタブロイド新聞の販売に力を入れている。その嚆矢となったのが日刊スポーツの発行する「月間AKB48グループ新聞」で、2011年12月の創刊以来、現在でも月1で継続して発行している。他にも日刊スポーツは「スターウォーズ」や「ONE PIECE」などのメジャー作品の映画公開とタイアップしたタブロイド新聞を積極的に発行しており、有力コンテンツを抱える企業との強い結びつきが伺える。

 一方、スポーツ報知は作品の良さに惚れ込んだ一人の記者が、熱意あふれる企画書を提出したことがきっかけとなったそうだ。版権元との交渉やグッズの制作など、本来のスポーツ新聞社の仕事とはかけ離れた業務をコツコツとこなしていった様子がブログなどから伺える。

 このようなスポーツ紙のフットワークの軽さは、従来の「単一商品・大量部数」のマスメディアモデルから趣味嗜好に応じた「複数商品・少〜中部数」へのモデル転換が着実に進んでいることの現れだろう。企画・取材・レイアウトから印刷・配送までの商品化を一気通貫で受けられる強みを最大限に生かしている。

 この強みをもう一歩進めるとすれば、「紙」という媒体を生かしたファンコミュニティー支援や、発表の場の提供だろうか。コミケはもともとアニメやゲームのキャラクターから着想を得た二次創作を同人誌として愛好者に販売する場であった。例えば、新聞制作で培った版権元との関係を生かし、オフィシャルに二次創作作品を募集。ユーザーからの人気投票や、運営側の選考によって選ばれた作品を、紙面で紹介する流れが考えられるだろう。日刊紙でやるのは難しそうだが、発行間隔に余裕があり、ページ数も柔軟に設定できるタブロイド紙であればいろいろな展開が考えられそうだ。

自分の作品が、実際に紙に印刷され多くのファンの手元に残るというのはなかなか得がたい機会になるはずだ。自分で同人誌を作るまではハードルが高いが、ちょっと作品を書いて試してみたいというライトユーザーの受け皿にもなるかもしれない。

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