edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

新聞社のLINEスタンプ、どこまで広がっている?(随時更新)

 沖縄タイムスが地方紙として初めて無料通信アプリLINEのスタンプを発売してからおよそ1年。LINEが2014年4月から導入した「クリエイターズスタンプ」により、それまで大手企業や人気キャラクターに限られていたスタンプの制作と販売が多くの人に開放され、現在では10万種類を超えるスタンプが販売されるようになった。

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 今年2月からスタンプ売上の制作者への分配率が50%から35%に下落したり(参考)、AppStoreの価格改定により最低金額が100円から120円に値上げ(参考)といった変化はあったものの、最近では動きのあるスタンプや、音が出るスタンプなども販売されるようになり、コミュニケーションの必須アイテムとしてすっかり定着している。

 地方紙の中でトップを切った沖縄タイムスに続き、1年間でどのくらいの新聞社がLINEスタンプ販売に乗り出したのか調べ、以下に並べた。2016/4/20現在、地方紙を中心に21社が計33種類のスタンプを提供していることを確認している。

[更新履歴]
(2015/5/22:熊本日日追加)
(2015/5/27:毎日追加)
(2015/6/5:日経追加)
(2015/9/1:神奈川、大分合同、徳島、下野追加)
(2016/1/26:新潟日報、熊本日日、徳島追加)
(2016/4/20:東京、神戸、産経、沖タイ追加)
































 LINEスタンプはコミュニケーションのためのツールという性格上、多くの人に使われるためには「キャラクターそのものの魅力」または「スタンプそのものの使い勝手の良さ」のどちらが際立っていないとどうしても埋没してしまう。どんなにそのキャラクターに愛着があっても、送る相手がそのキャラクターに親しみを感じなければ使いようがない*1。クリエイターズスタンプの人気ランキングを見ていると、ただかわいいだけのスタンプではなく、使い勝手の良さとユニークさを組み合わせたものが上位に来ている。
 
 そういう意味で、クリエイターズスタンプが始まっていち早く「うちなーぐち(沖縄方言)」というコンセプトのスタンプを制作・提供し、ローカルスタンプというジャンルを打ち出した沖縄タイムスの先見性は今見ても素晴らしいものがあったと思う。キャラクターの絵柄だけに頼るのではなく、どういう人に、どのようなシチュエーションで使ってもらいたいか考えた結果が人気ランキング「最高4位」という結果なのだろう。

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*1:自分も琉球新報りゅうちゃんのスタンプを買ったが、送れる人がいないことに買ってから気づいた