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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

共同通信、日経新聞の採用ムービーがなかなかカッコ良い

 来春の採用に向けた企業の会社説明会が3月1日に解禁され、大学3年生らの就職活動が本格的にスタートした。それに合わせ、新聞社各社も採用サイトを更新するなどして学生へのアピールを本格化している。

 そんな中、共同通信が3月1日に採用サイトで公開したムービーがなかなかセンス良く作られていた。街角の大型ビジョンに流れる電光ニュース、テレビ、新聞、デジタルサイネージ、車中のラジオ、スマホタブレットなど様々なニュースが流れる場面カットに始まり、そのニュースが生まれるの現場で取材する国内外の記者たちの姿をダイナミックに映し出す。そして記者たちによって生み出された原稿や写真が東京の本社を経て、再び放送局や新聞、デジタルデバイスに配信されていくストーリーがドラマティックな伴奏音楽とともに描かれている。ムービーは「忘れられない現場がある」との言葉とともに終わる。新聞だけでなく、身近なありとあらゆるメディアにニュースを供給していることを強く印象付ける内容だ。

 同じように働く人たちを描いたり、社の戦略をコンセプトとしてメッセージ動画に託した例としては、日本経済新聞社が昨年12月24日に公開した「日本経済新聞社で働くということ。『その視線の先で、世界が動く』」がある。こちらは経済活動がグローバル化する中で、情報は国境の壁をやすやすと越え、地球に生きる72億人が見えないところでも深くつながっており、その世界を動かす現場が自分たちの活躍のフィールドであることを訴えるムービー。めまぐるしく動く時代を映し出すかのような早回しを多用したテンポ良いムービーの中だ。

 このように新聞社で働く人や業務内容をモチーフにしたPR動画は毎日新聞が積極的で、直接採用を目的としたものではないが、4年前には特定に記者個人にスポットを当てたテレビCMを作ったことがある。いずれも新聞記者の使命感を強調したもので、毎日忙しく動きまわる様子を手持ちカメラによるせわしない映像で捉え、「席で待っていたら、真実が歩いてきてくれますか?」「お母さま、生傷の絶えない娘をお許し下さい」「いつ休むのかって? 地球が止まったらね」などの刺激的なフレーズで締めている。ジャーナリストの魂や誇りが強く伝わってくる映像だが、ワークライフバランスが叫ばれる今日では逆に引かれてしまいそうな可能性もある。

 自分たちがどんな戦略を持っているのか、どんな仕事を志して欲しいかなど、採用コンセプト伝える上で、映像は間違いなく効果的なメディアだ。もちろん現実とのギャップは数え切れないほどあるだろうが、それでもどんな人に来てもらいたいかを訴える上で、「目指すべき理想」が具体的なイメージで語られていることは大きい。景気の回復が伝えられ、人手不足が話題になりつつある現在、各社とも様々な工夫で学生にアピール刷る必要がありそうだ。