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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

スポーツ報知が「初音ミク特別号」発売 創作活動の広がりを特集

メモ

 スポーツ報知では「初音ミク特別号」(タブロイド判、オールカラー32ページ、定価350円)を9日から各地で順次発売しています。イラストレーター・KEIさんによる新聞見開きサイズの描き下ろしイラスト、クリプトン・フューチャー・メディア伊藤博之社長と「初音ミク」開発担当者の佐々木渉氏のスペシャル対談、ミクの声を担当する声優の藤田咲さんインタビューなど充実の内容です。
 YC(読売新聞販売店)、一部を除く主要駅売店、コンビニで販売します(九州・山口・沖縄を除く)。詳細は下記の表をご覧下さい。
スポーツ報知「初音ミク特別号」発売中! : スポーツ報知

 スポーツ報知を発行する報知新聞社は4月9日、音声合成ソフトおよびそのキャラクター「初音ミク」を特集したタブロイド新聞を発売した。1部あたり定価350円で、読売新聞販売店や駅売店、コンビニなどで購入することができる。販売地域外からは切手(1部あたり450円分)を報知新聞社販売局に郵送することで申し込める。

 「初音ミク」とは北海道のソフトウェア会社が企画開発した“歌を歌わせることができるソフト”の名称で、そのパッケージキャラクターの名前だ。声優の声を元に、パソコン上で歌詞とメロディーを入力すると、入力したとおりに歌を歌わせることができる。動画共有サイトを通したユーザー同士の創作活動が連鎖を生み、「バーチャルの歌姫」として全世界にその名が知られる日本のポップカルチャーの象徴となった。

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 ページ数はオールカラー32ページで、始めのページは「初音ミクとは?」という基礎知識に始まり、開発者やイラストレーターへのインタビュー、大判サイズの描きおろしイラストが続く。中盤では初音ミクを使った楽曲を制作する3人の人気クリエイターと、声優へのインタビューが大きく扱われている。終盤には初音ミクに関連するイベント(ゲームソフトの紹介や札幌雪まつりの「雪ミク」など)といった話題が盛り込まれている。

 中盤の9面から16面については抜き取って広げて読む形式となる。このため、通常のタブロイドよりも見開き面を多くすることができ、その分1つ1つのテーマを深く掘り下げて構成できている。一瞬戸惑ったが、電車で読むようなものでもないから、セクションごとに独立させ抜き取れるようにしたのは好判断だと思う。

 すっかりコンビニの新聞棚のおなじみとなったエンタメ系タブロイド専門新聞。日刊スポーツがAKB48プリキュア名探偵コナンONE PIECEなどのテーマで出せば、スポーツ報知もこれまでウルトラマン仮面ライダー魔法少女まどか☆マギカジブリ映画「風立ちぬ」、そして今回の初音ミクといったテーマで展開している。スポニチは最近週刊マンガダブロイド新聞「MANGA ARCHIVOS(マンガ アルチーボ)」を3月20日に創刊し、第1弾として昭和漫画の名作「あしたのジョー」の復刻版を掲載(参考)。元プロボクサーの辰吉丈一郎具志堅用高ガッツ石松などの漫画に寄せるコラムも掲載している。

 このようなスポーツ紙のフットワークの軽さは、従来の「単一商品・大量部数」のマスメディアモデルから趣味嗜好に応じた「複数商品・少〜中部数」へのモデル転換が着実に進んでいることの現れだろう。企画・取材・レイアウトから印刷・配送までの商品化を一気通貫で受けられる強みを最大限に生かしている。

 難点はコンビニ棚の扱い期間の短さや、配送の問題で店頭で買えない地域がどうしても出てくること。キャラクターグッズの一種である以上、ネットで購入したいという要望も強いと思うが、やはり難しいのだろうか。