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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読者のためのアプリ「下野新聞+NAVI」 登録不要、無料で提供

アプリ

 下野新聞をもっと便利に、もっと楽しく読んでいただくためのスマートフォンアプリ「下野新聞+NAVI(プラスナビ)」が4月1日、スタートします。読む人に合わせて紙面を案内したり、写真にかざして動画を見ることができます。最新ニュースや防災・防犯情報も充実。ダウンロードや利用は無料、会員登録も不要です。
スマホが紙面 道案内 「+NAVI」4月開始/写真にかざせば動画も|下野新聞「SOON」

 栃木県の県紙・下野新聞が4月1日に、新聞と一緒に使ってもらうことを前提にしたアプリ「下野新聞プラスNAVI」をリリースした。ここ最近地方紙で相次いで開設が続く読者向け会員制サイトとは一線を画し、名前やメールアドレスといった会員登録が不要で、アプリストアから誰でも無料でダウンロードして利用することができる。

[案内サイト]⇒スマートフォンアプリ「下野新聞+NAVI(プラスナビ)」
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iPhone/iPadアプリ]⇒iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 下野新聞プラスNAVI
Androidアプリ]⇒下野新聞プラスNAVI - Google Play の Android アプリ

 アプリは主に以下の4つの大きな機能を備え、紙の新聞の活用法を案内したり、これまで紙では実現が難しかったことをデジタル技術を活用して実現しようとしている。

  1. ナビゲート機能:今朝の新聞にどんな記事が載っているのか、読みたい記事は何面のどこにあるのかを、読むのに必要な時間の目安付きで案内する。
  2. おすすめ機能:朝刊の多くの記事を、高校受験生向け、子育て中のママ向け、お出かけなど詳細なカテゴリーや市町別で分類。また、記事を「かわいい」「ほのぼの」「響く」といった感情に基づいて分類したり、読者の評価が高い記事をランキングから選ぶこともできる。
  3. かざす機能:紙面で「+NAVI」のマークがついた記事の写真にアプリを起動した状態でスマホをかざすと、関連する動画や別アングルの写真、その場所の地図などにアクセスできる。さらに、周囲をぐるっと見渡せる360度パノラマ写真で現地の雰囲気を味わったり、モノクロ面の写真にかざせば、写真をカラーで表示させることもできる。これまで行われてきた、紙面にQRコードを載せ付加情報を携帯で提供する「+S」を拡張したもの。[参考]⇒下野新聞、記事にQRコード 付加情報を携帯電話で - edgefirstのブログ
  4. 速報機能:栃木県内の事件事故やスポーツ結果、身近なイベントなど下野新聞の最新ニュースが手軽にチェックできる。また。警察や行政が発信する生活安全情報や防災情報も見ることができる。

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 実際にアプリを操作してみると、上の図のように紙面上で何ページのどの位置にあるのかをナビゲートしてくれる。ただし紙面は位置を示すだけで、それ以上の拡大をすることはできない。あくまで記事本体は紙で読んで欲しいということなのだろう。他のニュースサイトやアプリに比べ、ややもどかしい感は残るが、そういうコンセプトのアプリと割り切る必要がある。下野新聞が手元にないと意味をなさないアプリだからこそ、会員登録を敢えて必要とせず、手軽にダウンロードできるようにしたのだろう。

 このほかにも「ワンクリックアンケート」が用意され、「お花見しますか?」や「新人きましたか?」などの軽く回答できる質問にユーザーが参加できる機能も用意している。

 新聞に掲載した記事や紙面イメージをパソコンやスマホ二次利用として提供するのではなく、新聞をより活用し、新聞紙面でできないことの補完を目的としたコンセプトは、全国見渡しても下野新聞のオンリーワンと言える戦略だ。

 会員登録を不要にし、ダウンロードすればすぐ利用できるのも一つの見識だ。読者を対象にした会員制を敷いてしまうと、どうしても購読確認を行わなければならず、名前や住所、メールアドレスの入力といった煩雑な登録作業をユーザーにお願いし、その情報を元に販売店で確認を行わなければならない。利用の敷居を下げるという点で、無料アプリで登録不要というのはベストな選択肢である。

 このアプリを接点にして、読者によりきめ細やかな情報提供とさらなる接触の場を作っていくことが目標だろう。基本的な利用は無料にし、さらに深い情報を求めた場合や、紙面への投稿、懸賞への応募といったアクションをユーザーが起こした場合に、個人情報の入力を求め、読者確認を行うということも考えられるのではないだろうか。