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edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

中日スポーツ、新聞紙面でビンゴゲーム実施 可変印刷技術を応用

 中日スポーツを発行する中日新聞社プロ野球の開幕日である3月28日、新聞紙面にビンゴカードを印刷し、読者が列を揃えると懸賞に応募できる企画を実施した。中日スポーツ創刊60週年を記念した企画で、同社によると新聞紙面にビンゴカードを掲載するのは全国初という。

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 ビンゴカードは3月28日付の中日スポーツ(定期購読者とコンビニ・駅売店などで販売される即売版)に挟み込まれる別刷り特集に印刷され、1部1部異なった番号が印刷されている。読者は28日から30日までの3日間に紙面に掲載される番号を見て丸をつけ、縦・横・斜めのいずれかが揃い、ビンゴとなった該当部分を切り抜いてハガキに貼り郵送することで応募できる。応募者の中から抽選で60人に全国百貨店共通商品券1万円分が当たる。応募締め切りは4月10日必着。

 ビンゴの番号は中日ドラゴンズ選手の背番号にちなんでおり、1日目の3月28日には10人の選手の背番号が名前とともに掲載されている。ということは、30日までの3日間で30人の選手が紙面に掲載され、30個の番号が発表されることになるのだろう。マスは5×5の25であるから、ビンゴする確率は結構ありそうだ。実際にやってみたところ、1日目で3箇所に丸をつけることができた。

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 ビンゴカードとしては当たり前だが、新聞印刷で「1部1部異なった数字が印刷される」というところはある意味革命的なことである。通常、新聞の印刷は原版となる刷版を作るため、1部ごとに違う内容を刷るのは不可能。しかし今回中日スポーツはビンゴカードの数字部分だけを1枚1枚変えられるバリアブル(可変)印刷を使うことで実現したようだ。昨年、信濃毎日新聞がパラパラアニメ漫画家として有名な鉄拳とコラボして制作し、ネット上で大きな反響を呼んだ「家族のはなし」でも同様の技術が使用されている。

[参考]⇒信濃毎日と鉄拳のコラボ動画「家族のはなし」に注目の印刷技術 - edgefirstのブログ

 プロ野球開幕という注目が集まる時期に合わせた意欲的なこの企画。読者にとってもこの3日間、新聞を開いて番号を確認する楽しみができるだろう。今回使われた可変印刷技術について、昨年の信濃毎日はアーティストのコラボというショーケース的な発表だったが、実際の企画への応用事例として他社にも大いに参考になりそうだ。

 企画の性質上、後から知っても3月28日付の中日スポーツが入手できないと参加できないという難点はあるが、紙という媒体の制約を一歩越え、読者に対し新鮮な驚きを提供したのではないだろうか。