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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

読響公演をネット生中継 新ホール開館記念、読売プレミアム会員限定で

 読売新聞社の有料会員制サイト「読売プレミアム」では、東京・大手町の「よみうり大手町ホール」(読売新聞東京本社ビル内)の開館を記念して3月28日午後7時から開催される読売日本交響楽団(読響)のスペシャルコンサートを、会員向けにインターネット生中継する。公演チケットは既に完売しており、会場で演奏を聞くことができない人も、自宅や外出先などでクラシックの優雅な調べを楽しむことができる。
 同社では生中継に先立ち、読売プレミアム内に中継画面がある特設ページ「読売プレミアムライブ!」を開設。コンサートの聴きどころを同社のベテラン音楽記者が解説しているほか、演奏者やホールの情報などを掲載しており、事前に読んでおけば、よりコンサートを楽しめるようになっている。(中略)
 当日はスマートフォンやパソコンなどからアクセスすれば、読売プレミアムの会員に限り、生演奏をネットで鑑賞できる。視聴するための新たな料金は必要なく、公演終了後も約3カ月間は動画を再生することができるという。
 (2014年3月19日付新聞之新聞より)

 読売新聞社が3月28日に行われる読売日本交響楽団のコンサートを、読売プレミアム会員向けにインターネット生中継する。チケットはすでに完売しているが、会員ならばスマートフォンやパソコンで新ホールの開館記念コンサートの雰囲気を味わえる。読売プレミアム会員になるには読売新聞の購読が条件で、月額150円(税別)が必要。決済はクレジットカード、読売新聞販売店のほか、NTTドコモまたはauの携帯電話料金と合わせて支払うこともできる。

[リンク]⇒読売プレミアムライブ!
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 指揮は読響名誉客演指揮者の尾高忠明氏。曲目はモーツアルトの「ピアノ協奏曲第23番」「交響曲第35番『ハフナー』」など。よみうり大手町ホールはメインとなるのが501人収容の中規模ホールということで、比較的小編成での演奏となるだろうが、舞台と観客の近さが逆にネット配信では適しているもしれない。

 日本を代表するオーケストラの一つであり、年間観客数や賛助会員数でも有数の規模である読響のライブが楽しめるというのはなかなか面白い取り組みだ。新聞の主購読層となる中高年とも親和性が高く、オーケストラによるクラシックのネット生中継が少ない中で、今後も定期的に開催されるならば、読売プレミアムコンテンツのウリの一つになるかもしれない。よみうり大手町ホール読売新聞社の事業局が運営主体となっているようなので、今回のネット生中継の設備やノウハウを生かせば、講演会やシンポジウムなど、音楽に限らず今後も様々な場面で活用できるだろう。

 また、3月21日より読売プレミアム内で8月から始まるドリカムの25周年全国コンサートチケットの先行受付が始まっている(27日まで)。読売といえばこれまで会員制サイト「ヨリモ」で、ドリカムを始め山下達郎Mr.Childrenといった人気コンサートのチケット先行発売を実施してきた。3月31日でヨリモがサービス終了となるため、その機能が読売プレミアムに引き継がれたということなのだろう。会員数の増加には確実に貢献するはずだ。

 すでに2012年7月にAKB48コンサート先行チケットの読売プレミアム会員優先受付を行なった実績もあり、今後よみうり大手町ホールで行われるチケットの先行販売もアナウンスされている。今後もプラチナチケットを押し出したデジタル拡張戦略が展開されるのではないだろうか。