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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

福井新聞、電子版でバンクーバー五輪17日間分の紙面を一挙掲載

 福井新聞が年初から電子版「D刊」のコンテンツとして、2月7日に開幕されるソチ五輪を前に、4年前のバンクーバー五輪を振り返る企画として、期間中のオリンピック特集紙面を一挙掲載している。閲覧できるのはD刊の会員で、1月31日までの期間限定公開となっている。なお、D刊の会員になるためには福井新聞を購読中であれば月800円(税込)、未購読の場合月3450円(税込)が必要。基本的には紙の福井新聞を購読している読者のためのオプションサービスと言える。

 ビューアとしては福井新聞D刊の基本コンテンツである「福井新聞クラシック(朝刊紙面をそのままデジタル化したもの)」を転用しているものと思われる。ウェブブラウザを利用し、パソコンだけでなくスマートフォンタブレットでも閲覧可能だ。

ニュースの新習慣。|福井新聞D刊
※タイル画像で構成されたメニューの中から、「バンクーバー五輪回顧」を選択

 2010年2月14日の開会式から3月2日までの17日間分のオリンピック特集紙面を一覧で見ることができ、なかなか壮観だ。見開き面で扱われた日がほとんどで、それぞれの日にどんな競技が行われ、どんなドラマがあったのか一目でわかるようになっている。


 紙面を構成する一つ一つの記事や写真を拡大してみると、出所を示すクレジットはほとんどが共同通信で、自社の記事や写真は数少ない。ただ、共同などの通信社から配信された記事や写真を、1日単位で紙面としてまとめ、後から振り返ってもライブ感を読者に与えることができるのはやはり新聞ならではと思える。

 今ではどの新聞社も紙面をデジタル画像として保存しているから、紙面ビューアのサービスを行っていれば、他の地方紙でもこのようなサービスを手がけることは比較的容易だと思われる。ワールドカップや選挙など、定期的に行われるビッグイベントでは過去を振り返る目的で、今後も類似のサービスが提供されていくだろう。