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日経IDと日経BPパスポートが統合へ 500万IDのプラットフォームに

日経グループは、日経電子版などのログインに利用する「日経ID」と、日経BP社が提供するサービスのログインに利用する「日経BPパスポート」を、今春から順次統合します。

日本経済新聞社と日経BP社では登録制のインターネットサービスの認証方式が異なるため、両社のサイトを利用する際には、別々のIDでのログインをお願いしてきました。日経電子版やBizアカデミーなど日本経済新聞社が提供するサービスには「日経ID」、日経ビジネスオンラインなど日経BP社が提供するサービスには「日経BPパスポート」が必要でした。

今回、認証方式を日経IDに一本化することで、両社のサイトをスムーズに行き来することができ、多くのサービスを便利に効率的に使えるようになります。現在一方のサービスだけをご利用されている方も、簡単な手続きだけで日本経済新聞社と日経BP社両方の登録制サービスをご利用になれます。
日経と日経BP、IDを統合へ サービス使いやすく


 昨年(2012年1月1日)に引き続き、新年初のメモは日経の動き。
 
 日経グループは今春から、日本経済新聞社が提供する「日経ID」と、日経BP社が提供する「日経BPパスポート」の統合を開始する。日経IDは日経電子版などのログインなどに利用され、日経BPパスポートは日経ビジネスオンラインやITProなどのログインに利用されている。それぞれ登録時には名前や住所といった一般的な個人情報だけでなく、勤務先の規模や業種、役職や年収まで記入する項目があるほどビジネスパーソンに特化したIDプラットフォームだ。

 ID認証基盤としては日経BPパスポートのほうが古株で、日経BP社が提供する会員制ウェブ、定期購読社向けサービス、メールマガジン、有料サービスなど100種類以上でこのIDが用いられている。対して日経IDは後発で、利用しているサービスも日経電子版や日経Bizアカデミーなどそれほど多くない。歴史があるだけに、日経BPの方が案内ページもレトロさを感じさせる作りとなっている。

[参考1]⇒日経BPパスポート 総合案内
[参考2]⇒日経ID ラウンジ : 日経ID会員限定のサービス・情報のご案内

 それぞれ数百万規模のIDを抱えており、システム構成も異なるであろうID認証基盤を一つに統合させるのは非常に困難の伴うことであっただろうと思う。リリースによるとこの統合により日経IDの会員規模は500万人に達するそうだ。日本の就業人口はだいたい6000万人くらいであることを考えれば、ビジネスパーソンを対象にしたIDプラットフォームとしては、日本でも有数の規模を持つことになる。会員IDの属性を利用したウェブ広告展開もいよいよ本格化してくるのであろう。

 個人的には日経BPパスポートはログイン時に「メールアドレス」と「ユーザーID」と「パスワード」の3つを入力する必要があったため、ログインの方法を忘れてしまい、日経ビジネスなどのサイトがソーシャルメディア上で話題になっても本文が全て読めず残念に思ったことが何度かあった。今回の統合により日経IDで利用できるようになるのは大変にありがたい。