edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

日経新聞と島耕作がコラボしたニュースチャットアプリが配信開始

日経新聞島耕作がコラボしたニュースチャットアプリ!
島耕作が議長となってニュースの読み方を変える! 毎日、朝と夕方に届く日経電子版のニュースを議題にして、いろんな人の、いろんな視点や意見が飛び交います。
気軽に参加するのも、真剣重大に参加するのも自由! 時々、島耕作のアドバイスや、昔のエピソードも!
オリジナル「島耕作スタンプ」もつくりました。
社長 島耕作のスマホが見放題!!!(島耕作の日経ニュース)

 iOS向けアプリ「島耕作の日経ニュース」の配信が31日開始した。日経新聞提供のニュースを題材に、ユーザー間でチャット形式の議論が楽しめる。App Storeから無料でダウンロードできる。
[ダウンロード]⇒Connecting to the iTunes Store.
 連載開始30周年を迎える漫画「島耕作」シリーズと、日本経済新聞のコラボレーションによって制作されたアプリ。島耕作が議長として登場し、毎日朝夕の2回、「あなたのエコ活動を教えてください」や「株価は上がる?下がる?」などの題材となるニュースが配信され、ユーザーが意見を投稿できる。
  
 議論はLINEっぽい画面で行われ、議論の中で「スタンプ」を利用することも可能。真剣に意見を投稿するユーザーもいれば、とりあえずスタンプを使って気軽に参加しようとするユーザーもいる。ニュースについての議論を深めようというより、「島耕作」と素材と「スタンプ」とツールを使い、ニュースに対する敷居の高さを下げようという意図を感じた。なお、スタンプ画像には島耕作の他に、LINEで提供されている日経電子版のマスコットキャラクター「デンシバ」も使うことができる。
 また、アプリについて紹介するキャンペーンページでは、島耕作が使用しているというスマホの中身を覗けるという、お楽しみ企画も合わせて実施されている。「パスコードはかけてません。何もやましいところはございません…」とうたい、島耕作のメールやスケジュール、写真などの中身をあれこれ眺めることが可能。大町久美子とのラブラブメールやら、毎日13時はコーヒーを飲んで仮眠するなどクスっとさせられる内容になっている。中には「秘密の写真フォルダ」もあり、入るためのパスワードの解析が待たれるところだ。
 日経電子版のネットプロモーションといえば、昨年の方言をしゃべる美女が電子版のPRするという「彼女が日経をすすめてきた」が記憶に新しいが、今回もネットで話題になることを意識した、突っ込みどころ満載の企画を用意してきた。スマホ世代に何が受けるか、どうしたら話題になるかを、極めて柔軟な発想で取り組んでいる。
 このアプリを制作したのは「面白法人カヤック」という会社で、アイデア豊かなソーシャルゲームやスマホアプリのヒット企画を次々にリリースしている。会社経営も独特で、毎月の給料日前にサイコロを振り、「(サイコロの出目)%×給料」が、+αとして支給される制度を持っていることで有名。このようなオールドメディアとは対極にあるような新興企業とごく自然に付き合い、一見突飛なコラボ企画を通していけるところこそ、若者世代にも浸透しつつある日経電子版の強みなのではないかと感じた。
[リリース]⇒社長 島耕作が、議長 島耕作へ!? 日経×島耕作「島耕作の日経ニュース」リリース!|ニュース|面白法人カヤック