edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

スマホアプリ「北國新聞スマート」提供開始 おくやみ情報を地図付きで配信

 北國新聞社は10日、スマートフォン(多機能携帯電話)用のアプリ「北國新聞スマート」の提供を開始する。国内外の最新ニュースや石川、富山のイベント、おくやみ情報などを発信し、現在地からイベント会場への道案内など、スマホの位置情報機能を生かしたサービスも提供する。
 国内外で発生した重大ニュースや石川、富山のニュースを速報するほか、北國・富山新聞で過去に掲載された記事を検索するデータベースも利用することができる。
 「おくやみ情報」は地域ごとに閲覧でき、「お出かけガイド」は北國・富山新聞が主催、後援する催しを地区別に紹介する。どちらも地図アプリと連動し、会場への詳細地図や道順が表示される。
 入会時にクレジットカードの登録が必要。北國新聞グループが主催する各種イベントのチケットや北國・富山新聞が発行する書籍も購入できる。利用料は月額300円(税込み)で、4、5月は無料キャンペーンを実施する。当初は「アンドロイド」搭載のスマホが対象で、利用希望者は「グーグルPlay」から無償アプリをダウンロードし、メニュー画面から登録する。今後、iPhone(アイフォーン)でも使えるようにする。
 ⇒スマホ用アプリ「北國新聞スマート」開始 ニュース速報やイベント案内提供

 石川の県紙・北國新聞スマートフォン向けにアプリの提供を4月10日より開始した。当初はAndroid向けのみの提供だが、iPhone向けも現在準備中となっている。
 会員登録はスマートフォンまたはパソコンから可能。メールアドレスをIDとして入力し、氏名や住所などを入力する。利用料は月額300円で支払いはクレジットカードのみ。
[紹介サイト]⇒北國新聞スマート20130411234436 2013041123443920130411234437 20130411234438
 微妙にWindows8Metro UI風デザインのトップページには、ニュース速報、石川・富山のニュース、北國ニュースといったニュース系コンテンツと、お出かけガイド、チケット購入、おくやみ、文化センター案内といった生活情報系のコンテンツがタイルで並んでいる。
 大きな特徴は「地図との連動」で、赤いピンが付けられたニュース記事や生活情報には緯度経度を元にした地図情報が付加されており、その記事の周辺の記事を読んだり、地図アプリと連動してイベント会場への道順も知るができる。訃報である「おくやみ情報」についても葬儀会場の地図が付けられている。市町村別に並べられ、通夜や葬儀の日時も整理されて表示されており、新聞紙面で探すよりも便利だ。おとなり福井新聞の「福井新聞fast」でも県内訃報の充実を強くアピールしていたが、葬儀会場までわかるのは北國ならではだ。
 他にもカルチャーセンターの講座や催し物に直接申し込めたり、自社出版物が直接購入できるなど、クレジットカードを登録させることで決済と結びついた機能が用意されている。
 記事の文字のサイズが小さいまま変えられなかったり、正直なところデザインや構造であまり“スマート”とは思えない部分もいくつかあったが、ニュースと生活情報を組み合わせたスマホアプリとして意欲的な商品に仕上がっている。中日や西日本、神戸などの他の地方紙がブラウザ型で提供しているのに対し、アプリ型で挑戦しているのもポイントだ。
 オープン時にiPhone版を用意できなかったのは、自社の会員管理・課金システムとApp Storeの課金システムの兼ね合いだろうか。現在のAppleの規約では、自社の課金システムを利用する場合、App Storeでも同額(または以下)での提供を義務付けており、このあたりの連携対応に時間がかかっているのかもしれない。
(追記2013/5/12 1:00)
 iOS版も4月22日にリリースされた模様。Android版に遅れること約2週間であり、思ったよりも早くリリースされた。
[記事]⇒北國・富山新聞ホームページ - 石川のニュース
[ダウンロード]⇒北國新聞スマート