edgefirstのブログ

国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

日経電子版、Wプラン読者に電子書籍を無料提供 今夏から年2冊

 紙の新聞と電子版の両方をお得にご購読いただける「日経Wプラン」がこの夏、パワーアップ。新たに日経の電子書籍もセットになります。
 2012年に電子書籍は本格的な普及期に入ったといわれています。日経でも「日経e新書」を刊行中。電子版のほか、日経産業新聞などの専門紙、日経BP社の雑誌から厳選した記事をテーマごとにまとめたシリーズで、旬の話題を深く、多角的に取り上げています。
 Wプランをご契約いただくと、従来通りの「新聞購読料プラス月1000円」で、電子版の全サービスの利用に加え、日経の電子書籍を年2冊ダウンロードできるようになります。閲読方法など詳細は追ってお知らせします。一段と充実するWプランをご利用ください。
日経電子版特集:「紙面そのまま スマホ、タブレットで 電子版、アンドロイドにも今春対応」(2013年1月1日付 日本経済新聞 朝刊掲載)

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 日経電子版のWプラン(紙と電子版の併読)読者に対し、この夏から日経の電子書籍も利用できるようになるサービスの拡充を始めることが1月1日のの日経新聞朝刊の電子版特集紙面で公表された。
 詳しい閲読方法などは未定だが、提供される電子書籍は日経グループが刊行する電子書籍紹介サイト「日経ebook」のラインナップが中心となると思われる。日経電子版のほか、日経産業新聞などの専門紙、日経BP社の雑誌からテーマごとに記事をまとめたものが中心で、現在のところ40冊強の書籍が刊行されている。「激震 ソーシャルゲーム」「マクドナルドの研究」「保険会社が言わないホントの保険の話」といった連載のまとめや、高倉健さんによる電子版コラム「でこぼこの道」など。値段は250円から高いものでは1400円というものまである。なお、日経の自前の電子書籍ストア(日経BPストア)だけでなく、紀伊国屋BookWebGALAPAGOS STOREといった他の電子書籍ストアで購入することも可能だ。
 無料なのは年間2冊のみというのは少なく感じる人もいるだろうが、とりあえず試してみて内容や読書スタイルが合いそうであれば更に買って欲しいということなのだろう。また、対象となるのはWプランの読者のみで、電子版単独読者は対象外というのも興味深い。予想以上に単独読者が増えたため、Wプラン読者のメリットを増やすことで差別化しようという意図が感じられる。
 電子版にすることで、これまでだったら書籍化して採算がとれるかどうかわからなかった連載まとめも気軽に販売できるようになったことは大きなメリットだろう。もちろん、ただまとめるだけではダメで、内容そのものはもちろん、テーマや話題性などに沿ってまとめる編集の力は欠かせないが、発行が物理的なコストに縛られなくなることにより、いろんな可能性を試すことができるようになる。
 1月中に電子版を申し込むと2月末までの電子版料金が無料になる「初割」キャンペーンを始め、テレビCMやネット広告を積極的に展開している日経電子版。12月に有料会員25万人を達成したばかりだが、2013年も勢いは続きそうだ。
[初割キャンペーン]⇒日経電子版 広報部|新聞と電子版がセットの日経Wプラン限定「初割」のご案内